ベースマップ レイヤ内にあるフィーチャへのスナップ

ベースマップ レイヤは、最適化されたマップ表示ロジックを使用して描画される特殊なグループ レイヤで、ローカル キャッシュを利用してマップをすばやく更新できます。ArcMap がサーバとの通信を繰り返してマップ範囲を取得する必要がないため、ベースマップ レイヤはネットワーク トラフィックを削減するためにも役立ちます。ベースマップ レイヤには、フィーチャクラス、シェープファイル、Web サービス、ラスタなど、任意のレイヤ形式を含めることができます。ベースマップにフィーチャ レイヤを配置すると、編集、計測、およびジオリファレンスを行う際や、[スナップ] ツールバーで動作するその他のツールを使用するときに、これらのレイヤのフィーチャにスナップすることができます。

たとえば、水道局のデータを編集している場合、マンホール、給水本管、バルブなどの操作レイヤをベースマップ レイヤの一部にすることはできません。これは、ベースマップ内のレイヤは編集できないためです。一方で、土地区画境界、建物、道路、および編集対象でないその他の建築物の土地ベースは、ベースマップ レイヤ内に含めることでパフォーマンスを向上させることができます。新しい水道管を作成するときには、ベースマップ内にある土地区画にもスナップすることができます。

ヒント:

ベースマップ レイヤ内のフィーチャにスナップする必要がない場合は、ベースマップ レイヤの速度面の優位性を維持するために、この設定を無効のままにします。ベースマップ レイヤ内の微細で密集したフィーチャにスナップしようとすると、パフォーマンスが低下する場合があります。

手順:

1. スナップが有効になっていることを確認します。[スナップ] ツールバーで [スナップ] メニューをクリックし、[スナップの使用] がオンになっていることを確認します。
2. [スナップ] ツールバーで [スナップ] メニューをクリックし、[オプション] をクリックします。
3. [ベースマップ レイヤにスナップする] をオンにします。
4. [OK] をクリックします。