ジオデータベースでのロックの管理
このトピックは、ArcGIS for Desktop Standard および ArcGIS for Desktop Advanced にのみ該当します。
ジオデータベース管理者は、[ジオデータベース管理] ダイアログ ボックスの [ロック] タブを使用して、ジオデータベースでスキーマ ロック、バージョン ロック、およびステート ロックを保持しているユーザを確認できます。このダイアログ ボックスは、ArcGIS for Desktop のカタログ ツリーでデータベース接続から開きます。
ジオデータベース管理者は、[ジオデータベース管理] ダイアログ ボックスの [ロック] タブを使用して、ジオデータベースの通常の管理タスクを管理できます。管理者は、ジオデータベースのすべてのロックを表示することによって、特定のデータセットとバージョンの管理タスク（データのリコンサイルやジオデータベースの圧縮など）を妨げている可能性のあるユーザがわかります。また、ロックのリストを使用して、ユーザをすべて切断して管理タスクを実行することが安全であるかどうかを判断できます。
データ所有者は、所有するデータおよびバージョンで保持されているスキーマ ロックとバージョン ロックを表示できます。ロックのリストには、所有するデータセットのショートカット メニューにある [管理] アイテムからアクセスできます。データ所有者は、データセットのスキーマの変更またはバージョンの削除を妨げる可能性があるロックを、誰が保持しているかを確認できます。
ロックのリストにアクセスする方法は、ジオデータベースの管理者とデータ所有者で異なります。以下の手順では、リストを開く方法を両方のユーザについて説明します。
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ArcMap または ArcCatalog を起動して、ロックを表示するエンタープライズ ジオデータベースに接続します。
ジオデータベース管理者として接続
ジオデータベースのすべてのスキーマ ロック、バージョン ロック、およびステート ロックを表示できます。
データまたはバージョンの所有者として接続
所有する特定のデータセットおよびバージョンで保持されているスキーマ ロックを表示できます。
- [ジオデータベース管理] ダイアログ ボックスの [ロック] タブをクリックします。
ジオデータベース管理者
カタログ ツリーで [Database Connections] を右クリックし、[管理] をポイントして [ジオデータベースの管理] をクリックし、[ロック] タブをクリックします。
データまたはバージョンの所有者
データセットを右クリックし、[管理] をポイントして [ロック] をクリックします。
[ロック] リストが表示されます。ジオデータベース管理者として接続している場合は、ジオデータベース内のすべてのオブジェクトに対するロックがすべて表示されます。
データ所有者として接続している場合は、所有するオブジェクトおよびバージョンのロックだけが表示されます。初期状態では、現在接続しているデータセットまたはバージョンのロックだけがリストに表示されるようにフィルタ処理されます。
- ジオデータベース管理者として接続している場合は、ユーザ セッションを切断して、そのセッションで保持されているロックを破棄することもできます。この場合は、ロックを右クリックして [ユーザの切断] をクリックします。
注意:特に接続ユーザが編集中である場合は、アクティブなセッションを切断しないことをお勧めします。ユーザを切断してロックを破棄するのは、セッションが開いたまま（たとえば、週末を通じて）使用されていない場合、孤立したセッションがオブジェクトをロックしている場合、またはデッドロックが発生した場合のみにしてください。
[ロック] タブでのユーザの切断は、[接続] タブでユーザを切断する場合と同様で、同じデータベース権限および同じ制限が必要です。ユーザの切断に関する各 DBMS のトピックをご参照ください。