データベース サーバにジオデータベースのバックアップを作成
バックアップとは、問題が発生した場合に復元可能なジオデータベースのコピーです。SQL Server Express Edition 用の ArcSDE ジオデータベースでサポートされるのは、単純なバックアップとリカバリだけです。
単純なバックアップ/リカバリ モデルは、データベースの完全バックアップを使用します。トランザクション ログのバックアップとログ領域を管理する必要がないので、最も管理作業の少ないモデルです。ただし、単純なバックアップ/リカバリ モデルでは、最後のバックアップのデータのみリカバリが可能です。最後のバックアップ以降にデータベースに加えられた変更は失われます。
バックアップの実行頻度は、データの変更頻度に応じて異なります。
ArcGIS for Desktop や ArcGIS Engine のライセンスで作成された SQL Server Express Edition 用の ArcSDE ジオデータベースを使用する場合、データを変更できるユーザは常に 1 人だけです。したがって、編集したファイルを定期的に保存するのと同様に、編集を行うユーザが定期的にバックアップ ファイルを作成するのが最も効果的です。
ジオデータベースのバックアップは、ジオデータベース管理者またはサーバ管理者が実行できます。そのため、定期的にジオデータベースのバックアップを、編集担当者が作成するには、編集担当者がジオデータベース管理者以上の権限を保持していなければなりません。
ArcGIS for Server の Workgroup レベルでライセンスされる SQL Server Express Edition 用の ArcSDE ジオデータベースを使用する場合、バックアップ スケジュールはデータの損失を許容できるデータの量によって決定されます。バックアップについては、オペレーティング システムやファイルのバックアップと同じスケジュールで実行するなど、特定の日時に計画するのが最も効果的です。バックアップを頻繁に実行したい場合は、他のユーザがジオデータベースにアクセスしていない時間帯(就業時間を過ぎた後など)に実行するスケジュールを組んでください。
ご使用のジオデータベースの種類に関係なく、ジオデータベースをアップグレードする前やサービス パックやパッチを適用する前に、バックアップを作成するようにしてください。
- サーバ管理者またはジオデータベース管理者としてログインし、ArcMap を起動し、カタログ ウィンドウを開きます。
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バックアップ作成の対象となるジオデータベースが格納されているデータベース サーバをダブルクリックします。
この操作により、データベース サーバに接続します。
- バックアップ ファイルを作成したいジオデータベースを右クリックし、[管理] をクリックして [バックアップ] をクリックします。
- [バックアップ名] テキスト ボックスにバックアップ ファイルの名前を入力します。
- バックアップ ファイルはデフォルトの場所に作成されます。これを変更するには、バックアップ ファイルの新しい保存場所へのパスを入力するか、その場所へ移動します。
- [説明] テキスト ボックスに、バックアップ ファイルの説明を入力します。
- [OK] をクリックします。
[ジオデータベース プロパティ] ダイアログ ボックスの [管理] タブには、ジオデータベースのバックアップを最後に実行したときのバックアップ ファイルの名前と日付が表示されます。