LIDAR データセットの共有
3D LIDAR データは、組織内外で公開し共有できます。LIDAR データの共有には、主に Web とファイル システムの 2 種類の径路があります。
ファイル システムを使用した共有
どのファイルもファイル システムまたは ArcCatalog を介して共有できます。ファイルを移動すると、参照先データ ソースへのリンクが破損する原因になる場合があるので注意が必要です。たとえば、LAS データセットのコピー、名前変更、削除や、データの使用によって、LAS データセットが無効になる可能性があります。LAS データセットと関連する LAS ファイルの管理に関する推奨事項については、「LAS データセットのコピー、名前変更、削除」をご参照ください。
Web を使用した共有
ArcGIS for Server を使用して LIDAR データを共有するには、データをイメージ サービスとして公開します。そのためには、データをモザイク データセットに追加し、そのモザイク データセットをイメージ サービスとして公開することになります。あるいは、1 つのラスタ データセットを作成し、それをイメージ サービスとして公開することができます。
LIDAR データを直接に LAS ファイルとして、LAS データセットとして、またはテレイン データセットとして追加できます。制御を適用する必要がある場合は、LAS データセットまたはテレイン データセットを作成し、制御を適用した後、それをモザイク データセットに追加する必要があります。
モザイク データセットに LIDAR データを追加する方法の詳細
モザイク データセットを作成するには ArcGIS for Desktop Standard が必要です。そのモザイク データセットをイメージ サービスとして公開するには ArcGIS Server Image エクステンション が必要です。
モザイク データセットをイメージ サービスとして共有する場合、ユーザはデータを画像として表示しアクセスすることになりますが、イメージ サービス内でデータセットを選択し、ソース ファイルをディスクにダウンロードすることもできます。このことが適用されるのは、LAS ファイルまたは LAS データセットをモザイク データセットに追加した場合だけです。ユーザはイメージ サービスからテレイン データセットをダウンロードできません。
多くの場合は、サーバのデータを公開すると、サービス定義およびデータが公開操作の一環としてサーバに移動します。ただし、ラスタ以外のほとんどのデータでは、このようなことはありません。モザイク データセットに LAS データセット、テレイン データセット、または対応するキャッシュ ファイルが格納されている場合、それらは公開操作の一環としてサーバにコピーされませんが、サーバ上で公開されるモザイク データセットには引き続きこのデータへの参照が含まれるのでパスの修復が可能です。推奨事項として、次の点が挙げられます。
- イメージ サービスの公開前に、サーバに登録された共有ドライブ上またはサーバにレプリケート(複製)された共有ドライブ上に、テレイン データセット、LAS データセット、および任意の関連ファイル(LAS ファイルまたは制御フィーチャクラス)が存在するようにします。
- モザイク データセット内のデータへのパスがソース コンピュータと同じでない場合(データの複製時)、サーバのパスと一致するように変更しておきます。
- LAS データセットを使用する場合は、相対パスを使用するようにしてください。
モザイク データセットをイメージ サービスとして共有する場合は、モザイク データセットがサーバ上に配置してイメージ サービスを公開した後、そのキャッシュを生成するのが最善の方法です(キャッシュは、モザイク データセットがイメージ サービスとして共有されたときにコピーされないため)。