24004: ラスタ レイヤが含まれているマップをキャッシュする場合は MIXED タイル形式をお勧めします
JPEG または MIXED 以外のキャッシュ イメージ形式を使用して、ラスタ データ タイプのみを含むマップのキャッシュ マップ サービスを作成しようとしています。ほとんどの場合で、ラスタ レイヤを含むマップに基づくサービスは、通常、ベースマップとして使用されることになっており、透過表示をサポートする必要がありません。このような場合は、マップの品質に影響を与えることなくディスク領域を節約するために、画像形式を JPEG または MIXED にする必要があります。
解決策
- タイル形式として JPEG を設定します。
- タイル形式として MIXED を設定します。
- 何もしません。
追加情報
画像形式は、ディスク上のサイズ、画質、タイルの背景を透過表示する機能に影響するため、どの画像形式を選択するかは重要です。
デフォルトの画像形式は PNG ですが、作成するマップのタイプに合った形式に変更する必要がよくあります。下記は、使用できる画像形式と適切な使用方法をまとめたものです。
- PNG - マップ内の色の数が不明であるか、キャッシュ プロセスによってマップ内の単純なエリアの格納を最適化すると同時に、他のエリアの画質は保持したいオーバーレイ サービスおよびベースマップ サービスには PNG を使用します。タイルごとに、表示品質を損なわずにタイルの格納領域を最小化する PNG ビット深度が選択されます。多くのベクタ マップに適しています。特に、色数の少ないマップ、単色の大きな帯を含むマップ、またはオーバーレイ ネットワークに適しています。適切な PNG 形式が不明な場合は、まずこのオプションを使用してください。
- PNG 8 - 道路や境界など、背景を透過表示する必要のあるオーバーレイ サービスには、PNG 8 を使用します。PNG 8 を使用すると、情報を失うことなくディスク上に極小サイズのタイルを作成できます。
257 色以上をマップに使用している場合は、PNG 8 を使用しないようにしてください。イメージ、陰影起伏、グラデーション塗りつぶし、透過表示およびアンチエイリアスを使用すると、マップがすぐに 257 色以上になる場合があります。高速道路標識などのシンボルであっても、エッジ周囲には繊細なアンチエイリアスが使われている場合があり、予想以上にマップの色が増えてしまいます。
- PNG 24 - 道路や境界など 257 色以上のオーバーレイ サービスには PNG 24 を使用することができます(256 色未満なら PNG 8 を使用してください)。バージョン 6 以前の Internet Explorer でタイルを表示する場合は、PNG 24 を使用しないようにしてください。
- PNG 32 - 道路や境界など 257 色以上のオーバーレイ サービスには、PNG 32 を使用することができます。PNG 32 は、ラインまたはテキストに対してアンチエイリアスが有効にしてある MSD ベースのオーバーレイ サービスに特に適した選択肢です。PNG 32 ではディスク上に作成されるタイルが PNG 24 よりも大きくなりますが、作成されたタイルはすべてのブラウザでサポートされています。
- JPEG - カラー バリエーションが豊富で、背景を透過表示する必要のないベースマップ サービスに使用する形式です。たとえば、ラスタ画像および非常に詳細なベクトル ベースマップはほとんどの場合、JPEG で効率的に処理できます。
JPEG は、非可逆画像形式です。画像の外観に影響をおよぼすことなしに、データが選択的に除去されます。この結果、ディスク上のタイルが極小サイズになりますが、マップがベクトルラインまたはラベルを含んでいる場合、ライン周囲に非常に多くのノイズや不明瞭領域が生成されることがあります。そのような場合は、[圧縮] 値をデフォルト値の 75 から増分できます。値を 90 くらいまで増分すると、線画の許容品質と JPEG の小型タイル サイズとのバランスが保てるというメリットがあります。
ユーザによって、どの程度の画質が許容範囲になるかは異なります。画像のノイズを最小限に抑えたい場合は、大量のディスク領域を確保するために、JPEG を選択してください。タイル サイズを縮小すると、ブラウザがタイルをダウンロードする時間が短縮されます。
- 混合 - 混合キャッシュはキャッシュの中心部で JPEG を使用し、キャッシュのエッジ部で PNG 32 を使用します。他のレイヤ上にラスタ キャッシュをきれいにオーバーレイしたい場合は、混合モードを使用してください。
混合キャッシュの作成時には、透過表示が検出される場所(データ フレームの背景が表示される場所)ならどこにでも PNG 32 タイルが作成されます。残りのタイルの構築には JPEG が使用されます。これにより、平均ファイル サイズが小さく抑えられるので、他のキャッシュ上にオーバーレイ全体をはみ出さずに配置できます。このシナリオで混合モード キャッシュを使用しない場合、他のキャッシュをオーバーラップする画像周囲に非透過的な範囲が表示されます。