ArcGIS.com でのスケマティック データの共有

Web マップは、公開されたマップ レイヤを追加できるベースマップに基づいています。スケマティック ダイアグラムを参照する Schematics サービスを公開すると（つまり、スケマティック ダイアグラムを参照するスケマティック レイヤを持つマップを公開すると）、このスケマティック ダイアグラムが GIS サーバを介して利用可能になります。ただし、Schematics SOE が機能するにはスケマティック レイヤのソース データを参照する必要があるため、スケマティック データは、GIS サーバ コンピュータがアクセスできるコンピュータ上に格納しなければなりません。

クラウド プラットフォーム（ArcGIS Online でホストされたマップなど）で ArcGIS for Server を使用するときは、サーバが Schematics サービスで参照されるソース データにアクセスする必要があります。たとえば、ポップアップ経由の内部スケマティック ダイアグラムの視覚化 Web マップは ArcGIS Online でホストされた Web マップの例であり、パブリック ArcGIS サーバの servicesbeta6.esri.com でホストされた Schematics サービスに基づいています。

サーバが Schematics サービスで参照されているソース データにアクセスできず、このスケマティック ソース データのコピーも操作できない場合は、Schematics サービスの下のスケマティック ダイアグラムを Web マップとして直接共有することはできません。この場合は、回避策があります。この回避策は、スケマティック データを直接使用するのではなく、ダイアグラムをフィーチャに変換したときに取得される一連の標準フィーチャを使用します。それらのフィーチャを使用してマップ ドキュメントを構築し、それを単純なマップ サービスとしてクラウドに公開します。

次のセクションでは、ArcGIS.com マップ ビューアでスケマティック Web マップを作成する方法を説明します。このプロセスは、ArcGIS Explorer Online とほぼ同じです。

手順:
  1. ArcCatalog を起動し、[ダイアグラムをフィーチャに変換（Convert Diagram To Features）] ジオプロセシング ツールを使用して、目的のスケマティック ダイアグラムのコンテンツを標準のフィーチャクラスにエクスポートします（ダイアグラムに関連するスケマティック フィーチャクラスごとに 1 つの標準フィーチャクラスが作成されます）。

    ダイアグラムのスケマティック フィーチャに関連付けられる実際の GIS フィーチャまたはオブジェクトの属性を、生成されるフィーチャクラスにエクスポートすることもできます。その場合は、ツールの [すべての関連フィーチャの属性をエクスポート] オプションをオンにします。

  2. ArcMap で新しい空のマップを開きます。
  3. エクスポートされた標準フィーチャクラスをこのマップ ドキュメントに追加します。
  4. マップのフィーチャ レイヤごとに、レイヤのプロパティ（シンボル、ラベルなど）を構成します
  5. フィーチャ レイヤについて、これ以降 ArcGIS Online の [個別属性] および [検索の詳細の指定] ダイアログ ボックスにすべてのフィールドが表示されないようにしたい場合は、それらのサブレイヤに関連付けられた [レイヤ プロパティ] ダイアログ ボックスの [フィールド] タブで不要なフィールドを非表示にします。
  6. ベースマップとしてカートグラフィを持たない Web マップを作成することが目的なら、フィーチャ レイヤ アイテムをオフにして、マップ内にフィーチャが表示されないようにします。
  7. マップを保存します。
  8. このマップを単純なマップ サービスとして ArcGIS Online に公開します。
  9. ArcGIS.com マップ ビューアを開きます。
  10. 続いて、次のどちらかの手順を実行します。
    • カートグラフィック ベースマップを持つスケマティック Web マップを構築する場合:
    1. ステップ 7 で公開したマップ サービス アイテムの横にある [追加] をクリックします。

      公開されたレイヤがマップに追加されます。

    2. 必要に応じて、[ベースマップ] をクリックし、デフォルトのカートグラフィック マップを変更します。
    • ベースマップとしてカートグラフィを持たないスケマティック Web マップを構築する場合:
    1. マップ サービス アイテムをクリックします。

      サービスの基本情報を表示したウィンドウが開きます。

    2. このウィンドウの [ベース マップとして使用] をクリックします。

      ベースマップが表示されます。

    3. 同じマップ サービス アイテムの横にある [追加] をクリックします。

      レイヤがマップに追加されます。

    4. [マップのコンテンツの表示] をクリックし、各フィーチャ レイヤ アイテムをオンにします。
  11. Web マップを保存し、共有します。
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9/14/2013