ArcGIS Online タイル マップ サービスとしての画像の共有

組織のアカウントを保有している場合、キャッシュされた画像を、ArcGIS Online のタイル マップ サービスとしてキャッシュおよび共有することができます。タイル マップ サービスをキャッシュおよび共有する方法は、2 つあります。1 つは、ラスタ データセットまたはモザイク データセットを ArcMap に追加し、ホストされたタイル マップ サービスとしてマップ ドキュメントを共有する方法です(このトピックに関連します)。ArcGIS Online でホストされたサービスを使用して ArcMap を介して公開すると、元の画像データがコピーされ、キャッシュ タイルが生成されます。小規模から中規模までのデータには、この方法をお勧めします。他には、ArcGIS for Desktop を使用してタイル キャッシュを生成し、そのタイル キャッシュをタイル パッケージを介して ArcGIS Online で公開する方法があります。この方法は、キャッシュ タイルを生成するジョブを ArcGIS for Desktop に移します。目的のタイル キャッシュが生成されたら、後はそのタイルを ArcGIS Online に読み込むだけです。

タイル キャッシュは、定義済みのサイズとレベルで画像(タイル)が格納される、特殊なラスタ データセットです。タイル キャッシュは、1 バンドまたは 3 バンドの 8 ビットにすることができます。これは、高速アクセス用のマップ サービスやイメージ サービスのために作成されるキャッシュと同じです。

タイル キャッシュの生成に使用されるソースには、以下を選択できます。

適切なレンダリング ルールを適用してタイル キャッシュを生成することによってデータの見栄えをよくするために、ラスタ レイヤまたはモザイク レイヤを使用することをお勧めします。これは、データが複数のバンドを持つ場合に特に役立ちます。レイヤを使用することで、適切な RGB バンドの組み合せを定義できます。これは、データが 8 ビットでない場合にも役立ちます。レイヤを使用することで、データを正しく表示するための適切なストレッチを定義できます。

[タイル キャッシュ] ツールセットのツールを使用して、タイル キャッシュを作成できます。タイル キャッシュを生成する一般的なワークフローは次のとおりです。

  1. 画像のコレクションからモザイク データセットを作成します
  2. タイル スキーマが ArcGIS Online のタイル スキーマと異なる場合、それを定義します。
  3. タイル キャッシュを生成します。

その後、タイル キャッシュをタイル パッケージとしてパッケージ化してから ArcGIS Online のアイテムとして共有し、タイル マップ サービスとして公開することができます。

タイル キャッシュの生成

タイル キャッシュを生成する方法には、カタログ ウィンドウ内で行う方法と、ジオプロセシング ツールを使用する方法があります。ジオプロセシング ツールを使用するメリットは、生成のワークフローを自動化できることです。

カタログ ウィンドウ内でのタイル キャッシュの生成

手順:
  1. カタログ ウィンドウで、モザイク データセットまたはラスタ データセット、あるいはレイヤ ファイルを右クリックし、[タイル キャッシュの生成] をクリックします。

    [タイル キャッシュの生成] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. ダイアログ ボックスの左側にある [タイル キャッシュ] ノードをクリックし、名前を確認します。
  3. ダイアログ ボックスの左側にある [タイル フォーマット] ノードをクリックし、タイル スキーマを選択またはカスタマイズします。
  4. 必要に応じて、タイル キャッシュの生成後にそれらのパッケージを生成する場合、[タイル パッケージ名] をオンにします。
    1. 必要に応じて、ダイアログ ボックスの左側にある [アイテム説明] ノードをクリックし、情報を入力または確認します。
  5. ダイアログ ボックスの上部にある [分析] ボタンをクリックします。

    これによって、データセットからタイル キャッシュを生成できるかどうか、検査されます。結果は、[準備] ウィンドウに表示されます。タイル キャッシュを生成するには、エラーを修正しておく必要があります。

  6. [生成] をクリックして、タイル キャッシュを作成します。

ジオプロセシングを使用したタイル キャッシュの生成

手順:
  1. 目的のタイル スキーマが ArcGIS Online のタイル スキーマではない場合、[タイル キャッシュのタイル スキーマの生成(Generate Tile Cache Tiling Scheme)] ツールを使用してタイル スキーマ ファイル生成します。
  2. [タイル キャッシュの管理(Manage Tile Cache tool)] ツールを使用して、タイル キャッシュを作成および管理します。

ArcGIS Online でのキャッシュの共有

デスクトップで [タイル キャッシュのエクスポート(Export Tile Cache)] ツールを使用して、タイル キャッシュをタイル パッケージとしてパッケージ化できます。その後、ArcGIS Online[パッケージの共有(Share Package)] ツールを使用して、タイル キャッシュをタイル パッケージとして共有できます。

手順:
  1. カタログ ウィンドウでタイル パッケージを右クリックし、[共有] [タイル パッケージ] の順にクリックします。
  2. 必要なパラメータを入力し、[OK] をクリックしてツールを実行します。

その後、ArcGIS Online のタイル パッケージを、タイル マップ サービスとして公開できます。

手順:
  1. ArcGIS Online アカウントにログインします。
  2. 共有したばかりのタイル パッケージ アイテムをクリックします。
  3. [公開] ボタンをクリックして、タイル マップ サービスとして共有します。
9/15/2013