移行チェックリスト
このチェックリストには、既存の ArcGIS Server システムをバージョン 10.1 に移行する際に必要な手順が含まれています。10.1 にアップグレードする前に、まず、すべての ArcGIS 製品をアンインストールする必要があります。単に 10.1 をインストールしても、既存のサービス構成は認識されません。そのため、既存のサーバをアンインストールする前に、開発環境やテスト環境で移行のプロトタイプを実施することを強くお勧めします。このチェックリストにある手順に従うと、既存のサーバの目録を作成して、10.1 サーバ上でサービスと設定を再作成できるようになります。
このチェックリストには、すべてのユーザが実行する必要のある、標準的な移行手順が含まれています。特定のサービスや Web アプリケーションをサポートするために、その他の調整作業が移行時に必要な場合もあります。ほとんどの場合、これらの調整作業はわずかです。
オペレーティング システム要件の確認
現在インストールされている ArcGIS Server をホストしているオペレーティング システム(OS)が 32 ビットと 64 ビットのどちらであるかを調べます。バージョン 10.1 には 64 ビットの OS が必要です。OS がこの要件を満たしていない場合、インストールは終了します。
現在の OS が 32 ビットの場合は、ハードウェアに 64 ビットの OS をホストできる互換性があるか確認します。64 ビットの OS をホストできない場合は、ArcGIS Server をアンインストールしないでください。バージョン 10.1 をサポートするためには、新しいハードウェアを取得する必要があります。
現在インストールされている ArcGIS 製品とバージョンの特定
Windows の [コントロール パネル] から [プログラムと機能] ウィンドウを開きます。現在インストールされている ArcGIS 製品とバージョンを記録します。
重要な構成ファイルのバックアップ
現在の ArcGIS Server をアンインストールする前に、次のファイルを安定した安全な場所にコピーしておきます。これらのファイルは、サービスを復元するために直接使用することはできませんが、これまでの設定を参照するのに利用できます。これらのバックアップは、移行を中断したり延期したりする場合にも便利です。
- <ArcGIS Server のインストール場所>\Support\Instance.log
- <ArcGIS Server のインストール場所>\server\system\Server.dat
- <ArcGIS Server のインストール場所>\server\system\ServerTypes.dat
- <ArcGIS Server のインストール場所>\server\user\cfg(この場所の下にあるすべてのフォルダとファイル)
- C:\inetpub\wwwroot\ArcGIS\Services\web.config(必要に応じて、このパスはお使いの Web サーバのルートおよび ArcGIS Server のインスタンス名に変更してください。)
サーバを利用するクライアント アプリケーションのリストの作成
ArcGIS Server がホストする Web サービスに接続するために、スタッフや顧客が使用するさまざまなクライアント アプリケーションについて考えます。これらは、以下のようなアプリケーションですが、これらに限りません。
- ArcGIS APIs for JavaScript、Flex、Silverlight を使用して構築されたアプリケーション
- Java および .NET Web ADF アプリケーション(以前のバージョンの ArcGIS Server で、Manager を使用して構築したアプリケーションを含む)
- ArcGIS.com マップ ビューアで作成し、ArcGIS Online に保存したマップ
- ArcGIS APIs for iOS、Android、Windows Phone を使用して構築されたアプリケーション
- ArcMap などのデスクトップ アプリケーションや、ArcGIS Engine を使用して構築されたアプリケーション
- サードパーティおよび OGC アプリケーション
これらのアプリケーションが使用する接続のタイプや、移行時に構成するサーバ URL に応じて、これらのアプリケーションに何らかの更新を行う必要がある場合があります(このトピックで後述します)。少なくとも、これらのアプリケーションの所有者に対して、10.1 に移行していることを知らせた方がよいでしょう。
DCOM(ArcGIS Server ローカル)接続を使用して ArcGIS Server に接続しているクライアント アプリケーションの特定
10.1 より前のバージョンの ArcGIS Server は、DCOM(ArcGIS Server ローカル)と HTTP(ArcGIS Server インターネット)の両方の接続をサポートしていました。バージョン 10.1 では、DCOM 接続はサポートされなくなりました。そのため、ArcGIS Server ローカル接続タイプを使用する既存のアプリケーションは、10.1 で公開するサービスを利用できなくなります。10.1 にアップグレードする前に、HTTP 接続を使用するように、これらのアプリケーションを再構築する必要があります。ArcObjects にアクセスするために DCOM 接続を使用していた場合、ArcObjects コードを削除するか、サーバ オブジェクト エクステンションでラップする必要があります。
ArcGIS Server に接続する際に既存のアプリケーションが使用する URL 形式の特定
ArcGIS Server に接続する際に既存のアプリケーションが使用する URL 形式を特定する必要があります。これは、アップグレード後にアプリケーションを修正する必要があるかどうかを理解するのに役立ちます。ArcGIS Web Adaptor を使用すると、10.1 サイトで以前のバージョンで使用していた URL が使えるようになるため、すべてのアプリケーション コードを更新する手間を省くことができます。
REST または SOAP を介してサーバに HTTP 接続するアプリケーションは、一般に次の構文を使用します。
- http://<Web サーバ>:<ポート>/arcgis/rest
または
- http://<Web サーバ>:<ポート>/arcgis/services
ArcGIS Server が Web サーバのデフォルト ポート(ポート 80 など)を使用するように構成されている場合、URL に :<ポート> を含めなくてかまいません。
サービスに接続するときに使用しているインスタンス名が、デフォルトの ‘arcgis’ とその他のインスタンス名のどちらであるかを記録します。
また、システムに複数のインスタンスがインストールされているかどうかも調べます。調べるには、<ArcGIS Server のインストール場所>\DotNet に移動し、AddInstance.exe ツールを起動します。[既存のインスタンスの変更] を選択し、[次へ] をクリックします。ダイアログ ボックスに、インスタンス名とそれをホストする IIS Web サイト(ポート)の場所がリストされます。
10.1 をインストールするとき、サイトはポート 6080 を使用し、URL のサイト名に arcgis を使います。Web Adaptor をインストールすると、外部ユーザに別のポートとサイト名でサイトを公開できます。Web Adaptor を使用しない場合は、10.1 サーバの新しい URL を使用するように、アプリケーションを更新する必要があります。
既存サービスの目録の作成
既存のすべてのサービスとそのフォルダ構造の目録を作成します。次に例を示します。
- MyServer(ルート)
- Service1(サービス タイプ)
- Service2(サービス タイプ)
- Folder1
- Service3
- Service4
- Folder2
- . . .
- . . .
サービスのプロパティの記録
10.1 にアップグレードした後にサービスを再作成できるように、各サービスのプロパティを慎重に記録します。ArcCatalog のダイアログ ボックスまたは Manager の対応するダイアログ ボックスの [サービス プロパティ] に、次の内容を記録する必要があります。
- 説明 - [一般] タブで、[説明] プロパティが入力されていればコピーします。これは、サービスを再作成するときに再利用できます。
- ドキュメントのパス - ドキュメントのパスは、アンインストールする前に記録しておくべき最も重要な情報です。[パラメータ] タブを表示して、ソース ファイル(*.mxd、*.tbx、*.loc など)があるディスク上の場所を確認します。10.1 にアップグレードしたら、これらのドキュメントに戻り、それらをサーバに再公開します。*.msd ファイルを使用するマップ サービスの場合も、*.mxd の場所を探して記録します。
- パラメータ - [パラメータ] タブにあるその他すべてのプロパティ値を記録します。
- ケーパビリティと操作 - [ケーパビリティ] タブでは、有効なケーパビリティと許可されている操作を記録します。
- プール パラメータ - [プール] タブを表示して、サービスが使用できるインスタンスの最小数と最大数の構成を記録します。また、記録されているタイムアウト値も調べておきます。10.1 ではすべてのサービスがプールされるため、サービスがプールされるかどうかを記録する必要はありません。
- プロセス - [プロセス] タブを表示して、分離およびリサイクルの値を記録します。
- キャッシュ - [キャッシュ] タブを表示して、サービスがデータから動的に描画されているか、またはキャッシュからのタイルを使用しているかを記録します。サービスがキャッシュを使用している場合、[キャッシュ ディレクトリ] の場所を記録します。
KML ネットワーク リンクの目録の作成
Manager にログインし、[サービス] → [KML ネットワーク リンク] の順にクリックして、サーバが KML ネットワーク リンクをホストしているかどうかを調べます。KMZ ファイルがリストされている場合は、それらを記録します。また、ArcGIS Server インスタンスの KML フォルダ(C:\inetpub\wwwroot\ArcGIS\kml など)に移動し、そこにあるすべての KMZ ファイルをバックアップします。
セキュリティ構成の詳細の記録
ArcGIS Server for the Microsoft .NET Framework
Manager を開き、[セキュリティ] → [設定] の順に選択して、サーバのセキュリティが有効になっているかどうかを調べます。
ユーザとロールの移行
GIS サービスのセキュリティが有効な場合、セキュリティ ストアの場所(同じページに表示されています)を記録し、以下の特定のストア タイプの指示に従い、ユーザとロールを移行します。
- SQL Server: 10.0 の SQL Server ストアを 10.1 で使用するには、「10.0 .NET SQL Server セキュリティ ストアの 10.1 での使用」をご参照ください。
- Windows のローカル ユーザおよびグループ: Web サービスやフォルダへの権限の割り当てにローカルの Windows グループを使用している場合、[セキュリティ] → [ユーザ] および [セキュリティ] → [ロール] ページを使用して、ユーザとロールの目録を作成します。この目録を使用して、10.1 でユーザとロールを再作成します。
- Windows のドメイン ユーザおよびグループ: Web サービスやフォルダへの権限の割り当てに Windows のドメイン グループを使用している場合、10.1 でも同じドメインを引き続き使用できます。引き続き使用するには、同じドメイン内にあるコンピュータに ArcGIS 10.1 for Server をインストールする必要があります。
フォルダとサービスの権限の記録
GIS サービスのセキュリティが有効な場合、Manager を使用して、それぞれのフォルダとサービスにアクセスできるロールを調べます。調べるには、[サービス] → [サービスの管理] → [フォルダ管理] の順にクリックして、[権限] リンクをクリックします。10.1 サーバで権限を適用できるように、権限を持つロールのリストを記録します。各サービスについて、サービスの横にある [権限](ロック)アイコンをクリックしてこの処理を繰り返します。
ArcGIS Server for the Java Platform
Manager を開き、[セキュリティ] → [設定] の順に選択して、サーバのセキュリティが有効になっているかどうかを調べます。
ユーザとロールの移行
GIS サービスのセキュリティが有効な場合、[セキュリティ ストア] タブをクリックして、使用されているセキュリティ ストアのタイプを調べ、以下の特定のストア タイプの指示に従い、ユーザとロールを移行します。
- 内部のデータ ストアまたは外部のデータベース ストア: 使用されているセキュリティ ストアが [内部データ ストア] または [外部データベース] の場合、[セキュリティ] → [ユーザ] および [セキュリティ] → [ロール] ページを使用して、ユーザとロールの目録を作成します。この目録を使用して、10.1 でユーザとロールを再作成します。
- LDAP ストア: 使用されているセキュリティ ストアが LDAP サーバの場合、LDAP 接続プロパティを記録します。これらのプロパティを使用することで、10.1 のセキュリティ ストアと同じ LDAP サーバを使用できます。
- Active Directory: セキュリティ ストアが Active Directory の場合、Active Directory をホストしているドメインを調べます。ArcGIS 10.1 for Server をインストールするときは、同じドメイン内にあるコンピュータにインストールする必要があります。こうすることで、サーバがそのドメインの Active Directory サーバをセキュリティ ストアとして使用できるようになります。
フォルダとサービスの権限の記録
それぞれのフォルダとサービスにアクセスできるロールを調べます。調べるには、[サービス] → [サービスの管理] の順にクリックして、フォルダ名の横にある [権限](ロック)アイコンをクリックします。10.1 サーバで権限を適用できるように、権限を持つロールのリストを記録します。ルート フォルダ内にある各サービスについて、サービスの横にある [権限](ロック)アイコンをクリックしてこの処理を繰り返します。ルート フォルダ内にある各サブフォルダについて、この処理を繰り返します。
サーバ オブジェクト エクステンション ライブラリの解除
ArcGIS Server をアンインストールする前に、SOC コンピュータに配置したサーバ オブジェクト エクステンション ライブラリをすべて解除します。ArcGIS Server でエクステンションを解除する必要はありません。ライブラリ(たとえば、.NET エクステンションの場合は DLL)の解除のみが必要です。
サーバ オブジェクト エクステンションは、10.0 から 10.1 に自動的には移行しません。10.1 のインストール後、それらを再構築し、再配置する必要があります。
10.1 の認証とライセンス情報の確認
ArcGIS Server をアンインストールする前に、10.1 にアップグレードしたら、サーバを認証するために必要な認証コードやプロビジョニング ファイルがあることを確認します。
ArcGIS Server とその他の ArcGIS 製品のアンインストール
10.1 より前のすべての ArcGIS 製品をサーバからアンインストールします。複数のコンピュータに SOM および SOC コンポーネントが分散している場合は、すべてのコンピュータからこれらのコンポーネントをアンインストールします。
アンインストールしたら、インストール場所(\ArcGIS\Server10.0)とインスタンスのルートの場所(C:\inetpub\wwwroot\ArcGIS など)に残されているファイルをすべてバックアップします。
ArcGIS 10.1 for Server のインストールとサイトの作成
ArcGIS 10.1 for Server をインストールし、サイトを作成します。サーバは、必要に応じて複数のコンピュータにインストールして、それらを同じサイト内で結合することができます。インストール ガイドと「新しいサイトの作成」もご参照ください。
ArcGIS 10.1 for Desktop を、ネットワーク上の少なくとも 1 台のコンピュータにインストールする必要もあります。ArcMap および ArcCatalog は、カタログ ツリーに含まれる以前の GIS サーバ接続をすべて認識します。古いサーバへの接続を削除し、10.1 サーバへの新しい接続を構築する必要があります。「ArcGIS for Desktop での ArcGIS Server への接続について」をご参照ください。
サーバへのデータの登録
10.1 でのサーバ管理の新しい側面として、データ ストアの概念があります。データ ストアとはサーバが認識する場所のリストであり、これにデータが格納され、必要な権限が割り当てられます。ArcGIS Server アカウントには、これまでのサービスで使用されていたデータへの権限を付与する必要があります。次に、「ArcGIS for Desktop を使用したデータの ArcGIS Server への登録」に記載された手順を使用して、データベースおよびデータ フォルダを ArcGIS Server に登録します。
以前のリリースにあったワークフローを複製するには、ほとんどの場合、公開者とサーバが同じパスや接続情報を使用するように、フォルダとデータベースを登録することになります。言い換えると、公開者とサーバが、両者が確認可能な、共通フォルダの外のデータにアクセスしているということです。しかし 10.1 では、さらに洗練されたワークフローを使用できます。そのワークフローでは、公開時に公開者のコンピュータとサーバとの間でファイルが転送される際に、自動的にパスを修正できます。
最後に、既存のサーバ キャッシュ ディレクトリを ArcGIS Server に登録するか、サイトの作成時に同時に作成されたサーバ キャッシュ ディレクトリにキャッシュを移動する必要もあります。
サービスの公開とプロパティの構成
これで、サービスを公開して、アンインストールする前と同じプロパティを構成できるようになりました。ArcGIS for Desktop の公開操作は、10.1 で行います。10.1 の公開ワークフローを理解するには、「サービスの公開方法」にある指示に従います。マップ サービスを公開している場合、ソースの *.mxd ファイルを ArcMap で開く必要があります。10.1 で *.msd ファイルを直接公開することはできません。
公開処理の間に、[サービス エディタ] ダイアログ ボックスを使用して、これまでのサービスから記録したプロパティを設定できます。ほとんどのプロパティは、同様に機能します。注意すべき例外は、インスタンス プロパティの最小数と最大数です。10.1 では、これらはサイト全体あたりの数ではなく、GIS サーバ コンピュータあたりのインスタンスの最小数と最大数を意味します。
以前のバージョンで作成されたマップおよびグローブ キャッシュは、タイルが登録済みのサービス キャッシュ ディレクトリにあり、GIS サーバ フォルダとサービス名がタイルのあるディレクトリ名と一致すれば、10.1 でも動作するはずです。ディレクトリの名前は、<フォルダ名>_<サービス名> の形式である必要があります。つまり、フォルダが California、サービスが Fresno の場合、タイルのあるフォルダの名前は California_Fresno になります。
10.1 では、公開(PublishingTools)とキャッシュ(CachingTools)のサービスがすでに動作しています。大量のキャッシュを使用し、キャッシュ ジョブにより多くのサーバ リソースを投入する場合は、実行を許可する CachingTools のインスタンスの最大数を増やす必要があります。以前のリリースではキャッシュされるマップまたはグローブ サービスのインスタンスを追加していましたが、10.1 では CachingTools のインスタンスを増やします。
サービス オブジェクト エクステンションの再構築と再配置
以前の配置でサーバ オブジェクト エクステンションを使用していた場合、この時点でそれらを再構築し、ArcGIS Server に配置します。10.1 で使用される .*.soe ファイルを作成するには、再構築が必要です。10.1 での配置プロセスは、以前のリリースよりも非常に簡単になり、通常は Manager を使用して実行します。「.NET サーバ オブジェクト エクステンションの 10.1 への移行」および「Java サーバ オブジェクト エクステンションの 10.1 への移行」をご参照ください。
サーバ オブジェクト エクステンションの再配置が完了したら、それらを使用するすべてのサービスに対してそれらを有効にし、エクステンション プロパティがある場合は、それらを設定する必要があります。
Web Adaptor のインストール
Web Adaptor を使用すると、ArcGIS Server サイトを既存のエンタープライズ Web サーバと統合できます。サーバへのアクセスに使用するポートと URL を変更する場合は、Web Adaptor を使用します。ほとんどの場合、URL を以前のリリースと同じにして、Web アプリケーションの更新で発生する問題を避けることができます。Web Adaptor には、他にもさまざまな利点があります。利点の一覧については、「ArcGIS Web Adaptor について」をご参照ください。
ArcGIS Server インスタンスがデフォルト名の arcgis を使用していた場合、Web Adaptor を使用してそれを 10.1 でも維持するのであれば、Web Adaptor の設定を実行する前に、次の準備作業が必要になります。Web サーバ ソフトウェアを使用して、arcgis という名前の仮想ディレクトリを削除します。次に、ArcGIS Server インスタンス用のファイルを保持していたディスク上のフォルダ(たとえば、C:\Inetpub\wwwroot\arcgis)を削除します(これを実行する前に、バックアップを作成することをお勧めします)。最後に、Web Adaptor をインストールし、Web Adaptor 構成ページを実行します。
Web Adaptor をインストールしない場合、クライアント アプリケーションが使用する URL が 10.1 サーバの URL を示すように更新する必要があります。REST サービスの場合、この URL は http://<server>:6080/arcgis/rest/services になります。
セキュリティ ストアの定義
この時点で、サービスのセキュリティ設定を再構築できます。ArcGIS Server を以前のユーザおよびロール ストアに接続するか、10.1 に付属する内蔵のストアを使用して、ユーザおよびロール ストアを再作成できます。ユーザおよびロール ストアを定義したら、それぞれのフォルダとサービスに対して記録した権限を再度割り当てることができます。
KML ネットワーク リンクの再公開
これまでのサーバ上で利用できた KML ネットワーク リンクを記録した場合、それらのリンクを 10.1 で再公開できます。「既存の KML ネットワーク リンクの ArcGIS Server へのアップロード」をご参照ください。
Web アプリケーションの移行とテスト
これで、使用するすべての Web アプリケーションをテストし、必要に応じて Web アプリケーションが使用する URL を更新できます。