10.1 でのサーバ オブジェクト エクステンションの新機能
ArcGIS 10.1 for Server では、SOE(サーバ オブジェクト エクステンション)に関連し、その配置が大抵は簡単になる多くの変更が行われています。以下に、注意が必要な相違点について説明します。
SOE テンプレートの更新と IDE への統合 - 10.1 では、REST SOE および SOAP SOE を構築するためのテンプレートが更新されました。
.NET テンプレートでは、SOE によって提供されるプロパティや機能など、SOE に関する重要な情報すべてが .NET 属性に含まれています。これにより、ソフトウェアの構築時に SOE をパッケージ化して配置に備えることができます。また、.NET SOE が ServicedComponent から取得されなくなりました。.NET SOE の 10.1 への移行パスは、既存のコードやプロジェクトを新しいテンプレートと再構築にコピーするためのものです。詳細については、「.NET サーバ オブジェクト エクステンションの 10.1 への移行」をご参照ください。
- ワンステップ配置 - 構築後のステップにより作成される *.soe ファイルを使って SOE を配置できるようになりました。後は、この *.soe ファイルを ArcGIS Server Manager で参照することにより、ワンステップで SOE を登録できます。特に SOE を登録するためにコマンドを実行したり、追加のコードを作成したりする必要はありません。
- 64 ビット対応が必須 - ArcGIS Server は 64 ビットのオペレーティング システムのみでサポートされるようになったため、SOE を 64 ビット対応で構築する必要があります。
- Manager の統合 - Manager の新しいパネルを使用して、利用可能な SOE の表示や新しい SOE の配置が可能です。
- Manager での Java SOE のデバッグ オプション - Manager を使用して、サービスの起動を遅らせる設定ができるようになりました。これにより、ブレークポイントを設定して、サービスの起動時に実行される SOE コードのステップインを行うことができます。さらに、Java SOE のデバッグでポート範囲を指定することもできます。.NET SOE の場合は、Visual Studio デバッガを使用するさまざまなテクニックを SDK ヘルプで解説しています。
- プロパティ ページの作成とカスタマイズがより簡単に - SOE でプロパティが提供される場合は、基本プロパティページが自動的に作成されるため、管理者が Manager でサービスを編集するときに確認できるようになりました。(ArcGIS Server for the Microsoft .NET Framework の以前のバージョンでは、このプロパティ ページを手動で作成する必要がありました。)デフォルトのテキスト入力ボックス以外の高度なページ要素が望まれる場合は、Manager 用の独自のプロパティ ページを作成できます。ArcGIS for Desktop の [サービス エディタ] ダイアログ ボックスに統合させるプロパティ ページを作成することもできます。
- ArcGIS for Desktop での SOE プロパティへのアクセスがより簡単に - カタログ ツリーでサービスのプロパティを編集するときに、サービスを停止する必要がなくなりました。つまり、サービスの実行中に SOE にアクセスしてサービスを有効にしたり、そのプロパティ ページを変更したりできます。変更を適用すると、サービスは再起動します。
9/15/2013