背景の表示オプションの変更について
ArcGlobe と ArcScene の背景の表示オプションは、視覚化のニーズに合わせて設定できます。ただし、2 つのアプリケーションでオプションは多少異なります。
ArcGlobe では、デフォルトの背景色を変更できます。また、星、大気のハロー、フォグなどのオプションを含むように環境設定を変更できます。ArcGlobe のデフォルトの背景色は、宇宙の色と空の色の 2 色間の変化として指定されています。3D ビューをナビゲートするときに、グローブ サーフェスからのカメラまでの距離に基づいて、背景色はこれら 2 色間で動的に混合されます。宇宙の色はサーフェスからの遠い距離、空の色は近い距離を表します。デフォルトでは、ArcGlobe の宇宙の色は黒、空の色は青に設定されています。単一の背景色を使用するように ArcGlobe を設定することもできます。
ArcScene では、デフォルトの背景色を変更できますが、背景は単一色モードだけです。各ドキュメントのデフォルトの背景は白です。星、ハロー、およびフォグの追加の環境設定は、ArcScene では利用できません。
また、ArcGlobe でインデックス格子線や経緯線をオンにすることで、地球上の位置情報をより詳細に表示することもできます。経緯線が経線と緯線(地理座標)を表示するのに対し、インデックス格子線は MGRS(Military Grid Reference System) や US National Grid などの地域や組織で一般に使用されています。これらの線には適用可能な座標系のラベルが付き、拡大すると詳細がさらに大きくなり、より細かい格子線が表示されます。
3D ビューの背景の表示オプションの変更は、視覚化の体験を強調する効果的な方法であることがあります。たとえば、背景色を黒に変更して、夜をシュミレートできます。フォグを追加すると、特定の角度にかすみを表示して遠くのオブジェクトをマスクします。これらのオプションはすべて、表示をよりリアルにするために役立ちます。既定の色から背景色を設定することも、独自の背景色を作成することも簡単にできます。また、現在の背景色をすべての新規 3D ドキュメントのデフォルトに設定することもできます。