粒子追跡(Particle Track) (Spatial Analyst)

ライセンス レベル:BasicStandardAdvanced

サマリ

粒子のパスを速度フィールドを通して計算し、粒子追跡データの ASCII ファイルと、オプションで追跡情報のカバレッジを返します。

[粒子追跡(Particle Track)] ツールの仕組みの詳細

使用法

構文

ParticleTrack (in_direction_raster, in_magnitude_raster, source_point, out_track_file, {step_length}, {tracking_time}, {out_track_polyline_features})
パラメータ説明データ タイプ
in_direction_raster

各セル値が、セルの中心部の浸透速度ベクトル(平均線形速度)の方向を表す入力ラスタ。

方向は、北から時計方向の度で表されるコンパス座標で表現されます。これは、[ダルシー フロー(Darcy Flow)] ツールで作成できます。

方向値は浮動小数の必要があります。

Raster Layer
in_magnitude_raster

各セル値が、セルの中心部の浸透速度ベクトル(平均線形速度)の強さを表す入力ラスタ。

単位は、長さ/時間です。これは、[ダルシー フロー(Darcy Flow)] ツールで作成できます。

Raster Layer
source_point

粒子追跡を開始するソース ポイントの位置

これは、位置の X、Y 座標をマップ単位で識別した数値として入力されます。

Point
out_track_file

粒子追跡データを含む出力 ASCII テキスト ファイル。

File
step_length
(オプション)

粒子追跡の計算に使用されるステップ長。

デフォルトは、セル サイズの半分です。単位は、長さです。

Double
tracking_time
(オプション)

粒子追跡の最大経過時間。

この時間に到達するか、粒子がラスタから流出するか、陥没に移行するまで、追跡アルゴリズムが継続します。

デフォルト値は無限です。単位は、時間です。

Double
out_track_polyline_features
(オプション)

粒子追跡を含む、オプションの出力ライン フィーチャクラス。

このフィーチャクラスには、位置、局所速度と強度、およびパスに沿った移動累積距離と時間といった属性を持つ、一連のアークを含んでいます。

Feature Class

コードのサンプル

ParticleTrack の例 1(Python ウィンドウ)

次の例では、必要な入力に対してツールを実行し、粒子追跡データの ASCII ファイルと粒子追跡のシェープファイル フィーチャクラスを出力しています。

import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
ParticleTrack("gwdir", "gwmag", arcpy.Point(-200,-200), 
              "C:/sapyexamples/output/trackfile.txt",10, 100000, 
              "C:/sapyexamples/output/trackpolyline.shp")
ParticleTrack の例 2(スタンドアロン スクリプト)

次の例では、必要な入力に対してツールを実行し、粒子追跡データの ASCII ファイルと粒子追跡のシェープファイル フィーチャクラスを出力しています。

# Name: ParticleTrack_Ex_02.py
# Description: Calculates the path of a particle through a velocity field.
# Requirements: Spatial Analyst Extension

# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *

# Set environment settings
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"

# Set local variables
inDirectionRaster = "gwdir"
inMagnitudeRaster = "gwmag"
sourcePoint = arcpy.Point(-200, -200)
outTrackFile = "C:/sapyexamples/output/trackfile.txt"
stepLength = 10
trackingTime = 10000000
outTrackPolylineFeatures = "C:/sapyexamples/output/trackpolyline.shp"

# Check out the ArcGIS Spatial Analyst extension license
arcpy.CheckOutExtension("Spatial")

# Execute ParticleTrack
ParticleTrack(inDirectionRaster, inMagnitudeRaster, sourcePoint, outTrackFile,
              stepLength, trackingTime, outTrackPolylineFeatures)

環境

関連トピック

ライセンス情報

ArcGIS for Desktop Basic: 次のものが必要 Spatial Analyst
ArcGIS for Desktop Standard: 次のものが必要 Spatial Analyst
ArcGIS for Desktop Advanced: 次のものが必要 Spatial Analyst
9/17/2013