ラスタ データを表示するときのヒストグラムの操作
ラスタ レイヤのヒストグラムを操作するには、2 つの方法があります。[画像解析] ウィンドウの [ヒストグラム ストレッチ ツール] を使用して、赤、緑、青の各バンドの最小値と最大値を変更することができます。または、[レイヤ プロパティ] ダイアログ ボックスを使用して、[シンボル] タブでヒストグラムにアクセスすることができます。ここでは、最小値と最大値を変更して、ストレッチを定義するラインを変更できます。
ヒストグラム ストレッチ ツール
ヒストグラムの端を調整することで、8 ビット表示におけるヒストグラムの曲線のストレッチ方法を調整できます。
- ArcMap で、ラスタ データを表示ビューに追加し、[画像解析] ウィンドウを開きます。
- [画像解析] ウィンドウの上部で、レイヤ リストから変更したいレイヤを選択します。
- [ヒストグラム ストレッチ ツール] ボタン をクリックします。
1 バンド(グレースケール)表示の場合、1 つのヒストグラムが表示されます。3 バンド(RGB)表示の場合、3 つのヒストグラムが表示されます。
- スライダを使用(1)するか、値を入力(2)して、各バンドの最小値と最大値を調整します。または、クリップの割合(%)の最小値と最大値を入力して、すべてのバンドを調整(3)します。[最小値-最大値パーセント] がすべてのバンドに適用されます。ストレッチをアプリケーションのデフォルトに戻すには、[元に戻す] ボタン をクリックします。
レイヤ プロパティ ダイアログ ボックス
RGB コンポジット レンダラやストレッチ レンダラを使用してラスタ データを表示する際には、ヒストグラムを操作することができます。ヒストグラムでは、X 軸にピクセル値、Y 軸にカウントが表示されます。入力ピクセル値はグレーで表示され、出力ピクセル値はカラーで表示されます。ヒストグラムにストレッチを適用しない場合、入力ピクセル値は出力ピクセル値と等しくなります。ストレッチが大きくなるほど、入力ピクセル値と出力ピクセル値の差が広がります。
ヒストグラムにストレッチを適用するために使用できる方法はいくつかあります。
- [線] ボタン をクリックして、区分的リニア ストレッチを作成することができます。これにより、入力値と出力値の差を表すセグメント化されたグラフ線が表示されます。これを使用して、指定した範囲のコントラストを強調します。
- [スプライン] ボタン をクリックして、非リニア ストレッチを作成することができます。これにより、入力値と出力値の差を表すカーブしたグラフ線が表示されます。これを使用して、特定の値の範囲にわたってコントラストを強め、その他の値の範囲ではコントラストを弱めます。
- [ポイント] ボタン をクリックして、ポイントに基づいてストレッチを作成することができます。これにより、ストレッチは入力値と出力値の差を表すポイントが配置される場所に依存するようになります。これを使用して、カスタム ポイントに基づいてコントラストを制御します。
また、ヒストグラム内をクリックして、ブレークポイントを配置することもできます。これらのブレークポイントを適切な場所へドラッグし、特定の値にストレッチを適用します。ストレッチする値がわかっている場合は、ポインタをヒストグラムに配置して、グラフ線の X 軸に沿って入力値を特定します。それらのポイントにブレークポイントを配置した後、Y 軸上の出力値に向かってグラフ線を移動します。ブレークポイントを削除するには、ポインタをブレークポイントに重ねてクリックし、ブレークポイントをグラフ線の外にドラッグします。
[情報] ボタン をクリックして、ヒストグラムの複数のカラムに関する情報を表示します。ヒストグラムをクリックしてドラッグすると、カラムがハイライト表示され、情報がダイアログ ボックスの情報セクションに表示されます。
[スムージング] ボタン をクリックして、ポイント ストレッチに適用されているストレッチを滑らかに整えることができます。これにより、ぎざぎざのカーブが滑らかになります。満足のいく滑らかさに整うまで、このボタンをクリックすることができます。
[累積表示] ボタン をクリックすると、ヒストグラムの入力(X)軸沿いに累積出力(Y)が表示されます。
- コンテンツ ウィンドウまたはカタログ ウィンドウでラスタ レイヤを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [シンボル] タブをクリックします。
- ストレッチ タイプを選択し、[ヒストグラム] ボタンをクリックします。
ラスタ レイヤの [ヒストグラム] ウィンドウが開き、上記のツールを対話的に使用して、ストレッチを修正することができます。