連続データを表す主題ラスタ データセットの描画

分類レンダラは、シングルバンド ラスタ レイヤで使用します。分類方式は、セル値をクラスにグループ化することにより、主題ラスタを表示します。標高、傾斜、距離、適性などの連続的な事象には、この種の主題的な分類を使用します。この場合は、範囲を少数のクラスに分類し、それらのクラスに色を割り当てます。

データセットの統計情報が存在している必要があります。

統計情報の計算の詳細

注意注意:

すべてのレンダリングで、[インポート] インポート ボタンが表示されます。このボタンをクリックして、ラスタ レイヤ ファイル(*.lyr)、または現在コンテンツ ウィンドウに表示されているラスタ レイヤからシンボルをインポートします。現在のレンダリングが、インポートされるレイヤのレンダリングと一致している必要があります。

手順:
  1. コンテンツ ウィンドウで、値をクラスにグループ化した上で表示するシングルバンド ラスタ データセットを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
  2. [シンボル] タブをクリックします。
  3. [分類] をクリックします。
  4. ラスタに値の属性テーブルが含まれている場合は、[値] のドロップダウン矢印をクリックして、データの表示に使用するフィールドをクリックします。

    [値] フィールドの値の正規化に使用するフィールドを選択することもできます。正規化を行うと、[値] フィールドの値が [正規化] フィールドの数値で除算されます。

    詳細詳細:

    正規化は、領域のサイズまたは各領域のフィーチャ数に基づいて値の差を最小化するために、数値属性を別の数値属性で割る処理です。たとえば、18 ~ 30 歳の人口を総人口で割ると、18 ~ 30 歳の人口比率が算出されます。同様に、値をフィーチャの面積で割ると、単位面積あたりの値、つまり密度が得られます。たとえば、総人口を総面積で正規化(除算)すると、単位面積あたりの人口(人口密度)が算出されます。分類フィールドの値を正規化または調整することにより、データと別のフィールドの値との関連を明らかにしたり、データを見やすく、分かりやすくしたりすることができます。

    データが非常に大きな数値で表される生のカウント値である場合は、データの値を正規化する必要があります。たとえばアフリカ諸国の人口を扱う場合、凡例の各クラスに 7、8 桁あるいは 9 桁の情報が記載されていると、マップの利用者は大きな数値を理解するのに手間取ることが考えられます。人口フィールドの値を面積フィールドの値で正規化して人口密度マップを作成すれば、この凡例をはるかに分かりやすくすることができます。

    データの値がすでに正規化されている場合には、そのデータの値を正規化してはなりません。分類フィールドの値またはフィールド名に、データがすでにパーセントまたは密度で表現されていることが示されている場合、そのデータはすでに正規化されていることが考えられます。正規化済みのデータを正規化すると、誤った結果が生じる可能性があります。

    このコントロールが無効になっている場合は、各セルの値を指定する値フィールドの他に、このレイヤのレンダリング固有の値として使用できるフィールドは存在しないことを示しています。たとえば、レイヤのデータ ソースが浮動小数点グリッドである場合です。

  5. [分類] セクションには、デフォルトの分類方式が表示されます。[クラス] のドロップダウン矢印をクリックして目的のクラス数をクリックすることにより、使用するクラスの数を変更できます。また、[分類] ボタンをクリックして [分類] ダイアログ ボックスを開くことにより、別の分類方式を選択したり、詳細な変更を行ったりすることができます。

    [分類] ダイアログ ボックスでは、他の分類方式を選択したり、使用されるプロパティを変更したりすることができます。

    [分類] ダイアログ ボックスと分類方式の使用の詳細

    分類ダイアログ ボックス
  6. [カラー ランプ] のドロップダウン矢印をクリックし、カラー ランプをクリックします。

    必要に応じて、カラー ランプを右クリックして次の操作を行います。

    • グラフィック ビューとテキスト ビューを切り替える。
    • プロパティを開いて、カラー ランプの生成方法の設定を変更する。
    • カラー ランプを保存する。

  7. シンボルをダブルクリックしてカラー パレットを開くか、右クリックしてオプションを選択することにより、シンボルを変更できます。

    シンボルのオプション

  8. 必要に応じて、[セル値でクラスの閾値を表示] をオンにして、セル値の周囲にクラス閾値を表示します。
  9. 必要に応じて、[NoData 色] ボタンをクリックして、色を使用して NoData をシンボル化します。
  10. 必要に応じて、[陰影起伏効果を使用] チェックボックスをオンにして、陰影起伏効果を適用し、Z 値を変更します(必要な場合)。

    このオプションは、単に陰影起伏のリアルタイム表現です。その他のオプションの詳細については、「陰影起伏を使用して DEM を表示」をご参照ください。

    z 値は、変換係数(高さ単位と横方向の単位が異なる場合)、または高さ強調のどちらかです。z 係数の詳細.

  11. [OK] をクリックします。

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9/14/2013