ArcGIS リリース バージョンとパーセル ファブリック
このトピックは、ArcGIS for Desktop Standard および ArcGIS for Desktop Advanced にのみ該当します。
ジオデータベースをアップグレードした後、パーセル ファブリックを ArcGIS の最新バージョンにアップグレードできます。ArcGIS の新しいリリースごとにパーセル ファブリックをアップグレードすることをお勧めします。
ArcGIS 10 より前のバージョンで作成された、Survey Analyst エクステンションを使用する Cadastral のファブリック(9.3 のファブリック)を、ArcGIS 10 およびそれ以降のバージョンの新しいパーセル ファブリック機能で使用するにはアップグレードが必要です。
パーセル ファブリックのアップグレード
ArcGIS 10.1 にアップグレードしたパーセル ファブリックでは、以下の機能を利用することができます。
- 結合中にラインを許容値の範囲外のライン ポイントの位置まで屈曲させ、境界が一致していないパーセルを、スリバーや重なり合う部分なしに結合できるようにします。
システム管理の FlexPoint 属性が LinePoints テーブルに追加され、屈曲したラインを管理します。
ライン カートグラフィの許容値は、[パーセル ファブリック プロパティ] ダイアログ ボックスの [環境の編集] タブで編集することができます。
- Parcels 属性テーブルの PlanID フィールドは、編集セッションで編集できます。PlanID フィールドを編集することにより、プランをパーセルに割り当ておよび再割り当てすることができます。
パーセル ファブリックをアップグレードするには、まずファブリックが存在するジオデータベースをアップグレードする必要があります。ジオデータベースをアップグレードするには、カタログ ツリーでジオデータベースを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。[データベース プロパティ] ダイアログ ボックスで、[一般] タブの [ジオデータベースのアップグレード] をクリックします。
パーセル ファブリックをアップグレードするには、カタログ ツリーでファブリックを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。[パーセル ファブリック プロパティ] ダイアログ ボックスで、[一般] タブの [パーセル ファブリックのアップグレード] をクリックします。
異なる ArcGIS リリース バージョン間でのパーセル ファブリックのコピーと貼り付け
- 9.3 のパーセル ファブリックは ArcGIS 10 のジオデータベースにコピーできますが、ArcGIS 10 の機能を使用するには、ArcGIS 10 のパーセル ファブリックにアップグレードする必要があります。
- ArcGIS 10 のファブリックを ArcGIS 9.3 のジオデータベースにコピーすることはできません。
- ArcGIS 10.1 のパーセル ファブリックを ArcGIS 9.3 のジオデータベースにコピーすることはできません。
- ArcGIS 10.1 のパーセル ファブリックは、ArcGIS 10 のジオデータベースにコピーできます。
- ArcGIS 10 のファブリックは、ArcGIS 10.1 のジオデータベースにコピーできますが、新しい結合機能を使用したり、Pacels テーブルで PlanID フィールドを編集したりするには、ArcGIS 10.1 のパーセル ファブリックにアップグレードする必要があります。
パーセル ファブリックをコピーして貼り付けるには、[パーセル ファブリック ツール] → [パーセル フィーチャ] の順にクリックしてアクセスする [パーセル ファブリックのコピー(Copy Parcel Fabric)] ジオプロセシング ツールを使用します。
パーセル ファブリックが含まれる XML ワークスペースの異なる ArcGIS リリース バージョンへのインポート
ArcGIS 10.1 を使用する場合:
- ArcGIS 10.1 のパーセル ファブリックが含まれる XML ワークスペースを ArcGIS 10 のジオデータベースにインポートすると、ArcGIS 10.1 のファブリックが作成されます。
ArcGIS 10 を使用する場合:
- ArcGIS 10.1 のパーセル ファブリックが含まれる XML ワークスペースを ArcGIS 10 のジオデータベースにインポートすると、ArcGIS 10 のパーセル ファブリックが作成されます。
- ArcGIS 10 のパーセル ファブリックが含まれる XML ワークスペースを ArcGIS 9.3 のジオデータベースにインポートすることはできません。
- ArcGIS 10.1 のパーセル ファブリックが含まれる XML ワークスペースを ArcGIS 9.3 のジオデータベースにインポートすることはできません。
- ArcGIS 9.3 のパーセル ファブリックが含まれる XML ワークスペースを ArcGIS 9.3 のジオデータベースにインポートすると、ArcGIS 9.3 のパーセル ファブリックが作成されます。
異なる ArcGIS リリース バージョン間でのパーセル ファブリックの編集
ArcGIS 10.1 を使用する場合
- ArcGIS 10 のパーセル ファブリックは、ArcGIS 10.1 で編集できますが、新しい結合機能を使用したり、Parcels テーブルで PlanID フィールドを編集したりするには、ArcGIS 10.1 のパーセル ファブリックにアップグレードする必要があります。
- ArcGIS 9.3 のパーセル ファブリックは、ArcGIS 10.1 で編集できますが、新しい結合機能を使用したり、Parcels テーブルで PlanID フィールドを編集したりするには、ArcGIS 10.1 のパーセル ファブリックにアップグレードする必要があります。
ArcGIS 10 を使用する場合
ArcGIS 10.1 のパーセル ファブリックを ArcGIS 10 で編集することはできません。
ArcGIS 9.3 または 9.3.1 を使用する場合
ArcGIS 10.1 のパーセル ファブリックを ArcGIS 9.3 または 9.3.1 で編集することはできません。