建物ポリゴンの集約(Delineate Built-Up Areas) (カートグラフィ)
サマリ
小縮尺のマップで建物が密集している配置を定義することによって、市街地を表すポリゴンを作成します。
出力ポリゴンの境界またはエッジは、道路または水文解析などの他のフィーチャの位置によって決定できます。入力の建物では、よりジェネラライズされた描画を実現するために、マップ上でどの入力の建物を市街地のポリゴンで置き換えることができるかを特定できます。
図
使用法
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入力の建物は、建物の配置密度を定義する [距離をグループ化] パラメータに基づいて形成され、小縮尺の表示に適した単一の市街地ポリゴンとして表わされます。異なるグループ距離を持つ同じ入力フィーチャにこのツールを実行すると、さまざまな状態の建物グループを表すポリゴンを作成できます。これにより、いろいろな縮尺で表示したり、単一の縮尺でまとめて表示したりすることもできます。
[エッジ フィーチャ] を使用して、市街地のポリゴンのエッジの位置を同じマップに表示された他のフィーチャ(道路または行政区域など)に合わせます。ポリゴンは、一般にポリゴンのエッジと同じ方向およびグループ距離内で伸びているフィーチャのみへのスナップの概要を示します。
[識別子フィールド] を使用して、市街地のポリゴンの形成で考慮された建物を識別します。中規模の範囲で市街地を表示する場合、建物レイヤでフィルタ設定を使用して、市街地で表示されない建物のみを描画できます。
より小さな縮尺で使用するために、さらに単純化された市街地のポリゴンを作成するには、入力レイヤとして市街地の出力ポリゴンを使用してツールをもう一度実行します。[最小詳細サイズ] 値により大きな値を指定して、ポリゴンの複雑さを緩和させます。また、適宜、(より小さい縮尺のマップに描画されるフィーチャに対応して)異なる [エッジ フィーチャ] 値を指定します。
入力フィーチャクラスには、bldg_count と呼ばれるフィールドが含まれます。これによって、各市街地のポリゴンに置き換えられる建物の数がわかります。レイヤのフィルタ設定のこのフィールドを使用して、市街地のポリゴンの表示を建物の最小数に制限します。
ポイントの建物が入力として使用される場合、作成された市街地のポリゴンのエッジは、縮尺で描画される際、シンボル表示されたポイントの建物と交差します。このような状況が望ましくない場合、識別子フィールドの属性を使用して、市街地のポリゴンのエッジ付近にある建物を特定し、これを表示から除外します。
構文
パラメータ | 説明 | データ タイプ |
in_buildings [in_buildings,...] |
適切な市街地の出力ポリゴンを定義するのに使用される密度と配置を持つ建物を含むレイヤ。複数の建物レイヤは、同時に評価できます。建物フィーチャとしてポイントまたはポリゴンを指定できます。 | Feature Layer |
identifier_field (オプション) |
入力フィーチャが作成された市街地の一部であるかどうかを示すステータス コードを保持する入力フィーチャクラスのフィールド。複数の入力レイヤを使用する場合、このフィールドは、short integer または long integer のいずれかのタイプであり、またすべての入力レイヤに共通するものである必要があります。
| String |
out_feature_class |
入力の建物の密集している配置を表す市街地のポリゴンを含む出力フィーチャクラス | Feature Class |
grouping_distance |
グループ距離よりも接近している建物は、市街地の出力ポリゴンで表される候補として一括して考慮されます。この距離は、ポリゴンの建物のエッジとポイントの建物の中心から計測されます。 | Linear unit |
minimum_detail_size |
市街地の出力ポリゴンに関連する詳細を定義します。これは、概算で、市街地のポリゴンのホールまたは空隙の最小許容直径に変換されます。ポリゴン内のホールや空隙の実際のサイズと形状は、入力の建物の配置、グループ距離、およびエッジ フィーチャの存在を使用する場合、これらによっても決まります。 | Linear unit |
edge_features [edge_features,...] (オプション) |
市街地のポリゴンのエッジを定義するのに使用できるレイヤ。通常、これらは道路です。ただし、その他の一般例として、河川、海岸線、行政区域などがあります。市街地のポリゴンは、1 つのポリゴンがポリゴン エッジのトレンドに揃っていて、グループ距離内にある場合、エッジ フィーチャにスナップします。建物フィーチャとしてポイントまたはポリゴンを指定できます。 | Feature Layer |
コードのサンプル
次の Python ウィンドウ スクリプトは、DelineateBuiltUpAreas(建物ポリゴンの集約)ツールをイミディエイト モードで使用する方法を示しています。
import arcpy
from arcpy import env
env.workspace = "C:/data"
env.referenceScale = "50000"
arcpy.DelineateBuiltUpAreas_cartography("bldg_pnt;bldg_poly","inBUA","RoadNetwork","100 Meters","125 Meters","BUApolypoint")