アニメーション ツール
Tracking Analyst のアニメーション ツールを使用すると、ArcMap で再生されているトラッキング データのアニメーションを作成できます。これにより、Tracking Analyst がインストールされていないシステムのユーザにも、トラッキング データのアニメーションを配信できます。たとえば、トラッキング データからビデオ ファイルを作成し、Web サイトで公開したり、E メールに添付することができます。利用者は、標準のメディア プレーヤ(Windows Media Player など)を使用してビデオを再生できるため、Tracking Analyst について何も知らなくても、配信した結果を閲覧できます。
出力ファイルの形式
アニメーション ツールでは、単一のビデオ ファイルまたはビットマップ フレームの集合としてアニメーションを作成できます。AVI(Audio Video Interleaved)形式で単独のビデオ ファイルを作成すると、Windows Media Player のような標準のメディア プレーヤで再生できるので、アニメーションをすばやく効率的に利用者に配信できます。一方、ビットマップ フレーム(BMP 画像)の集合として作成すると、高い柔軟性を備えた出力を実現できるという利点があります。独自のカスタム アニメーション プログラムによるビットマップ画像の表示や、画像としての個々のフレームの表示などが可能です。
プレイバック ウィンドウ、フレーム間隔、およびフレーム数
アニメーションのプレイバック ウィンドウ、つまり日時範囲は、アニメーションで再生する期間です。指定した開始日時に再生が始まり、指定した終了日時に再生が終了します。デフォルトでは、プレイバック ウィンドウは最初、プレイバック マネージャで定義した現在のプレイバック ウィンドウに設定されます。このように設定されていると、データの再生とアニメーションに適したプレイバック ウィンドウの決定に [プレイバック マネージャ] を使用できるので便利です。
フレーム間隔とは、アニメーションの各フレーム間の時間です。プレイバック ウィンドウとフレーム間隔によって、出力アニメーションに表示するフレームの総数が決まります。[アニメーション ツール] ダイアログ ボックスを使用すると、アニメーションを作成する前にフレームの数を計算できます。意図せずに過剰なサイズのアニメーションを作成しないように、フレームの数を計算してからアニメーションを作成することをお勧めします。
AVI ビデオ ファイルの場合、フレーム数とはビデオで表示するフレームの数です。ビデオの再生では各フレームが 1 秒間ずつ表示されます。そのため、フレーム数によってビデオの長さが決まります。たとえば、フレームが 60 あるビデオの長さは 1 分になります。出力としてビットマップ画像の集合を選択した場合は、作成されるビットマップ画像の数はフレーム数で決まります。
フレーム サイズ
フレーム サイズによって、アニメーションの出力画面サイズが決まります。フレーム サイズはピクセルの単位で指定します。フレーム サイズは最初、ArcMap のマップのデータ フレームの寸法に設定されています。[アニメーション ツール] ダイアログ ボックスを使用すると、出力アニメーションのフレーム サイズを変更できます。フレーム サイズを変更する場合、出力アニメーションで歪みが生じないようにするには縦横比を変更しないようにする必要があります。アニメーションのフレーム サイズは、出力アニメーションの品質やファイルのサイズに影響するので、十分に検討することが重要です。フレーム サイズを大きくすると、画像の品質が向上しますが、出力ファイルのサイズも大きくなります。