方向ベクトルによるポイント データのシンボル化
この手順を実行するには、マップ ドキュメントにポイント トラッキング レイヤが含まれている必要があります。また、トラッキング レイヤに適切なトラック ID が定義されている必要があります。トラッキング レイヤに適切なトラック ID が定義されていない場合、以下の手順を実行しても期待した結果を得られません。トラッキング レイヤのトラック ID は、[レイヤ プロパティ] ダイアログ ボックスの [時間] タブで設定または変更できます。
方向ベクトルをポイント トラッキング レイヤのイベントに追加すると、トラック オブジェクトの進行方向と速度を示すことができます。
- [コンテンツ] ウィンドウでポイント トラッキング レイヤをダブルクリックして、[レイヤ プロパティ] ダイアログ ボックスを開きます。[シンボル] タブをクリックします。
-
[表示] パネルの [イベントの高度な設定オプション] をクリックし、[イベントの高度な設定オプション] の横にあるチェックボックスがオンになっていることを確認します。また、その上にある [イベント] チェックボックスがオンになっていることも確認します。
各トラックの最新イベントに対してのみ方向ベクトルを追加する場合は、[イベントの高度な設定オプション] ではなく [最新のイベントの高度な設定オプション] をクリックし、以下の手順を続行します。各トラックの最新イベントに対してのみ方向ベクトルを追加するには、トラッキング レイヤ内でトラック ID が識別されている必要があります。
- [シンボル] タブの中央にある [高度な設定] パネルの [方向ベクトルを表示] チェックボックスをオンにし、方向ベクトルが表示されるようにします。
-
[高度な設定] パネルの [方向ベクトルを表示] チェックボックスの横にある [プロパティ...] ボタンをクリックします。これにより、[方向ベクトルの描画プロパティ] ダイアログ ボックスが開きます。
- デフォルトでは、トラッキング レイヤの方向ベクトル プロパティはすべて、マップ ドキュメントに含まれているグローバル プロパティに設定されます。以下の手順に従って、[方向ベクトルの描画プロパティ] ダイアログ ボックスで特定のトラッキング レイヤに対する方向ベクトル プロパティを変更すると、そのトラッキング レイヤで方向ベクトルのグローバル プロパティが使用されなくなります。プロパティに対する変更を行った後は、[グローバル設定を使用] ボタンをクリックすることで、いつでもグローバル設定を使用するように戻せます。
-
ライン シンボルが付いた大きなボタンをクリックします。これにより、[シンボル選択] ダイアログ ボックスが表示されます。トラッキング レイヤで、方向ベクトルを表すライン シンボルを選択します。
方向ベクトルのシンボルを選択するときは、デフォルト シンボルのように端に矢印が付いたシンボルを選択することをお勧めします。これにより、トラック オブジェクトの進行方向を表示できます。
- [予測時間間隔] ドロップダウン矢印をクリックし、ドロップダウン リストから数値をクリックします。テキスト ボックスの中をクリックして数値を入力しても同様の操作が可能です。
-
右にあるドロップダウン矢印をクリックし、予測時間間隔の単位を選択します。
数値と単位によって、方向ベクトルの長さが決まります。たとえば、最初のテキスト ボックスに「2」と入力し、単位に [時間] を選択した場合、各方向ベクトルは、トラック オブジェクトの 2 時間後の位置を予測します。適切な予測時間間隔を選択するには、そのデータについて理解している必要があります。
- [OK] をクリックして [方向ベクトルの描画プロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。
- [OK] をクリックして [レイヤ プロパティ] ダイアログ ボックスを閉じ、すべての変更内容を適用します。
方向ベクトルが、トラッキング レイヤのイベントに対して表示されます。トラッキング データを再生すると、表示可能なイベントの方向ベクトルのみが表示されます。
最初に方向ベクトルが表示されない場合は、小さすぎるために表示されない可能性があります。マップを拡大するか、上記の手順に従って方向ベクトルの予測時間間隔を増加することが必要な場合があります。