テレイン データセット用の対話型ツール
ArcMap の [3D Analyst] ツールバーにある対話型ツールはすべて、テレイン データセットに対応しています。
基本的に、これらのツールはラスタやTIN と同じようにテレインを操作しますが、縮尺やテレイン ピラミッドの表示に関連する振舞いは異なります。最も顕著なのは、テレインがアクティブな状態でもツールが有効ではない場合があることです。これは、テレインに解析で使用できるピラミッドが含まれているためです。詳細レベル(LOD)の低いピラミッドでの解析はデフォルトで無効に設定されます。ツールはテレインがフル解像度で表示された場合にのみ有効になります。つまり、ツールを使用できる状態にするには、表示を拡大する必要があるかもしれません。
一部のアプリケーションでは、フル解像度データがオーバーサンプリングされ、重複していることがあります。また、フル解像度データに関連付けられている精度が不要なこともあります。このため、必要に応じてツールの有効化を制御することができます。小さい縮尺の表示でツールを使用すると、一般化された小さいバージョンのテレインが必要になるので、対話性がよくなります。
低い詳細レベル(LOD)でツールを有効にするには、テレイン レイヤの [プロパティ] ダイアログ ボックスを開いて、[解析] タブをクリックします。このタブでは、ツールを有効にするピラミッド レベルを指定することができます。デフォルトは 0 で、フル解像度データを表します。たとえば、1:10,000 の基準縮尺を持つピラミッド レベル 2 に切り替えると、ツールは 1:10,000 以上の縮尺で有効になります。ツールの解析結果は、ツールを使用したときのテレインのおおよその解像度に基づきます。
3D Analyst ツールに加えて、テレイン レイヤでは標準の [個別属性] ツールもサポートされ、クエリ ポイントの標高、傾斜角、および傾斜方向を表示します。値は常に現在の表示解像度に基づきます。