DBMS のデータ タイプ
ジオデータベースにテーブルを作成する、またはテーブルにフィールドを追加すると、それらのフィールドは特定のデータ タイプとして作成されます。データ タイプは、有効な値、データで実行できる操作、およびそのフィールドのデータがデータベースに格納される方法を識別するための分類です。
あるデータ タイプのデータを別のデータ タイプのフィールドにインポートする際には、ArcSDE のデータ タイプとそれに相当する DBMS(Database Management System)のデータ タイプを理解する必要があります。それが、データの内容を左右する可能性があるためです。また、ArcGIS でデータセットを新規作成する際には、ArcGIS と DBMS 間で同等のデータ タイプを理解しておくと効果的です。たとえば、既存のフィーチャクラスに浮動小数点数(float)のフィールドを追加する場合、それは SQL Server データベースの数値データ タイプのフィールドとなります。
あるデータベースから別のデータベースにデータを移動すると、データ タイプの再割り当てが発生する可能性があります。
ファイル ジオデータベースのデータ タイプは、ArcGIS のデータ タイプと同じです。ただし、DBMS 製品によってデータ タイプが異なる可能性があります。次のセクションでは、DBMS のデータ タイプとそれに相当する ArcGIS のデータ タイプについて説明します。
Access のデータ タイプ
ArcGIS でフィーチャクラスまたはテーブルを作成するときには、列ごとに 11 種類のデータ タイプを使用できます。これらのデータ タイプは Access のデータ タイプに次のように対応します。
ArcGIS data type |
Access データ タイプ |
注意事項 |
---|---|---|
OBJECTID |
Long Integer |
OBJECTID は AutoNumber フィールド |
SHORT INTEGER |
Integer |
|
LONG INTEGER |
Long Integer |
|
FLOAT |
Single |
|
DOUBLE |
Double |
|
TEXT |
Text |
|
DATE |
Date/Time |
|
BLOB |
OLE Object* |
|
GUID |
Number |
レプリケーション ID、重複可能 |
GEOMETRY |
OLE Object* |
|
RASTER |
Long Integer |
*OLE(Object Linking and Embedding)Object は、Acesss にリンクまたは埋め込まれた他のアプリケーションで作成されるオブジェクトです。Access には BLOB(Binary Large Object)および GEOMETRY データ タイプは存在しないため、オブジェクトは ArcGIS に存在し、Access データベースにリンクされます。
データベース管理システムおよびエンタープライズ ジオデータベースのデータ タイプ
ArcGIS を使用してデータベースやエンタープライズ ジオデータベースにフィーチャクラスまたはテーブルを作成する際に、列ごとに 11 種類のデータ タイプを使用できます。使用されるタイプは、接続する DBMS のタイプによって決まります。ArcGIS のデータ タイプとそれに相当する DBMS のデータ タイプについては、「ArcGIS でサポートされているデータ タイプ」をご参照ください。