ArcGIS Explorer for Windows Desktop でのジオプロセシング サービスの使用
ArcGIS Explorer for Windows Desktop とは
ArcGIS Explorer は無料のダウンロード可能な地理情報システム(GIS)ビューアであり、このビューアを使用すると、GIS 情報を簡単に調査、視覚化、実行、および共有できます。ArcGIS Explorer は、ユーザが信頼性あるデータを幅広い利用者に提供するのに便利なため、任意の GIS に付加価値をもたらします。ArcGIS Explorer では、以下の操作が可能です。
- いつでも利用可能な ArcGIS ベースマップおよびレイヤへのアクセス
- ローカル データとマップ サービスの融合によるカスタム マップの作成
- マップへの写真、レポート、ビデオ、およびその他の情報の追加
- 空間解析(表示設定、モデリング、近傍検索など)の実行
- ローカル ドライブへの結果の保存、または電子メールまたは ArcGIS Online を使用した結果の共有
ArcGIS Explorer におけるジオプロセシング サービス
ArcGIS for Server に公開するジオプロセシング サービスは ArcGIS Explorer でアクセスできます。ArcGIS Explorer は、ジオプロセシング タスクへの入力パラメータに対する便利なインタフェースを提供し、タスク結果を現在のマップに追加します。ジオプロセシング サービスにアクセスし空間解析を実行するには、次のリンクを使用できます。
解析ツールを追加して実行するためのチュートリアル
以降の手順では、ArcGIS Explorer で Esri のサンプル サーバへ接続し、ジオプロセシング サービスを追加し、ダイアログ ボックスからタスクを実行して、次に、結果をレイヤ パッケージ(*.lpk)として返すプロセスについて説明します。また、このチュートリアルでは、ArcGIS Online 上でレイヤ パッケージ ファイルを共有する方法も示します。サンプル サービスは Elevation/ESRI_Elevation_World であり、1 つのタスク「可視領域」を含んでいます。このタスクは、15 キロメートル バッファ内を観測できる推定エリアを計算します。
解析ツールの追加
次の手順は、ArcGIS Explorer で Esri のサンプル サーバに接続し、サービスを追加し、タスクを表示する方法を示しています。
- ArcGIS Explorer Desktop を開きます。インストールされていない場合は、ArcGIS Explorer Desktop からダウンロードします。
- メニューから [マップ] -->[ベースマップ] ツールの順にクリックし、[道路(複数)] を選択して世界の道路地図(World Street Map)を表示します。
- カリフォルニア州の都市、サンフランシスコのエリア全体が表示されるまでマップを拡大表示します。
- メニュー バーから [解析] ツールをクリックし、[URL から追加] を選択して [GIS サービスの追加] ダイアログ ボックスを表示します。
- [サーバ] パラメータに、http://sampleserver1.arcgisonline.com/ArcGIS/Services/ を入力します。[次へ] をクリックします。
- 同じダイアログ ボックス内に、[サービスを選択してください。] というタイトルのパネルが表示されます。このパネル内には、多数のフォルダがあり、それぞれのフォルダが 1 つのサービスを含んでいます。[エレベーション] フォルダを探して、そのフォルダを展開し、[ESRI_Elevation_World] サービスを選択します。このサービスには [可視領域] タスクが含まれています。[可視領域] タスクを選択します。
- [サービスの追加] ボタンをクリックします。[可視領域] ダイアログ ボックスが表示されます。
- メニューからもう一度 [解析] ツールをクリックし、スクロール バーを使って [マイ ツール] のコンテンツを確認すると、コンテンツに [可視領域] タスクが追加されているのがわかります。
解析タスクの実行
次の手順は、ArcGIS Explorer から [可視領域] タスクを実行する方法を示しています。
- [可視領域] ダイアログ ボックスで、[フィーチャの追加] ボタンをクリックします。カーソルが矢印から十字に変わります。
- 十字カーソルをマップへと移動し、都市内の任意の場所を選択します。この場所で可視領域タスクを実行します。選択した位置をクリックします。その位置に押しピンが表示されます。
- [可視領域] ダイアログ ボックスで、[レイヤ パッケージとして解析結果を出力] チェックボックスをオンにします。[実行] ボタンをクリックして、タスクを実行します。
- 結果が成功の場合は、マップに追加された結果出力を確認できます。また、次の図に示すように、ArcGIS Explorer の [コンテンツ] に追加された [可視領域] タスクも確認できます。このタスクには、次の図に示すように、[入力] フォルダと [結果] フォルダが含まれます。[入力] フォルダには [入力観測ポイント] と [可視領域距離] が含まれ、[結果] フォルダには出力レイヤ パッケージ ファイルが含まれます。
レイヤ パッケージとしての共有
次の手順は、ArcGIS Online を通じて結果をレイヤ パッケージとして共有する方法を示しています。
- [可視領域] タスクの [結果] フォルダに移動します。[結果] を右クリックし、[共有] を選択して [共有] ダイアログ ボックスを表示します。
- 共有形式として [レイヤ パッケージ] を選択し、[次へ] をクリックします。
- レイヤ パッケージとして共有するために [ArcGIS Online] を選択し、[次へ] をクリックします。
- ArcGIS Online にサイン インしていない場合は、[ArcGIS Online サイン イン] ダイアログ ボックスが表示されます。[名前] と [パスワード] を指定してサイン インします。
- サイン インすると、[アップロード] ウィンドウが表示されます。必須フィールドである [名前]、[サマリ]、および [タグ] にテキストを入力して、共有先のグループを確認してから [アップロード] をクリックします。
- レイヤ パッケージが正常にアップロードされたかどうかをチェックするには、ArcGIS Online で [マイ コンテンツ] タブをクリックします。それ以前にアップロードされたレイヤ パッケージが表示されているはずです。ヒント:
[変更日時] 列をクリックすると、[マイ コンテンツ] 内の項目を日時順に並べ替えることができます。