空間検索ルールの操作

前提条件:

空間検索ルールを構成する前に、ルールの実行に必要なスケマティック フィーチャクラスがスケマティック データセットにすでに存在し、ルールが指定されるスケマティック ダイアグラム テンプレートに関連付けられていることを確認する必要があります。

空間検索ルールでは、関連付けられた GIS フィーチャが、入力する GIS フィーチャのどこに位置付けられているかに基づいて、1 つ以上のスケマティック フィーチャクラスからの新しいスケマティック フィーチャを検出し、検出されたこれらのスケマティック フィーチャを生成されたスケマティック ダイアグラムに追加することができます。

このルールでは、ダイアグラム生成のための入力で指定された GIS フィーチャのセットから、入力 GIS フィーチャに対する位置に基づいて新しい GIS フィーチャを検索し、新しく検出されたこれらの GIS フィーチャが初期入力であるかのように、生成されたダイアグラムに関連付けられたスケマティック フィーチャを追加します。

追加されたスケマティック フィーチャは、1 つ以上の指定されたスケマティック フィーチャクラスに属することができます。

空間検索の実行に使用されるスケマティック フィーチャクラスによって実装されるスケマティック フィーチャに関連付けられた GIS フィーチャは、ダイアグラム生成の入力に入っている必要があります。リレートされる追加スケマティック フィーチャを囲むコンテナとして表現する場合、空間検索ルールの実行によって、生成されるスケマティック ダイアグラムにおけるスケマティック フィーチャの表示が影響を受けることがあります。

以下の手順は、空間検索ルールがすでに [ルール] タブに追加されている場合に [ルール] タブ ツールバーの [ルール プロパティ] ボタンをクリックすると表示される空間検索の [ルール プロパティ] ページの構成に重点を置いています。[ルール] タブに新しいルール アイテムを追加したり、[ルール プロパティ] ページを表示する方法については、「スケマティック ダイアグラム テンプレートでのスケマティック ルールの指定」をご参照ください。

[ルール] タブに追加されたばかりの空間検索ルールの場合、[ルール] タブ ツールバーの [ルール プロパティ] ボタンをクリックすることにより、次のように [ルール プロパティ] ダイアログ ボックスが開かれます。

手順:

1. [説明] フィールドにルールの説明を入力します。

   この説明文字列は、関連するルール アイテムの [ルール] タブに表示されます。また、スケマティック ダイアグラムの生成および更新の間にも表示され、このルールが実行されていることをユーザに通知します。

2. [以下のスケマティック フィーチャクラスのスケマティック フィーチャを追加します] リストで、考慮するスケマティック フィーチャクラスをオンにします。

   このリストでオンにしたスケマティック フィーチャクラスごとに、空間検索の条件に一致するスケマティック フィーチャの検出が試みられます。つまり、関連付けられたフィーチャクラスから、指定された空間検索の条件に一致する GIS フィーチャが検索されます。

3. 実行する空間検索方法を [条件 - 関連付けられた標準フィーチャが] ドロップダウン リストから選択します。

   追加するスケマティック フィーチャクラスのタイプや空間検索の実行に使用されるスケマティック フィーチャクラスのタイプによっては、適切でない方法もあります。

   [<選択条件レイヤ> の一定距離内にある] 空間検索方法を選択すると、[フィーチャにバッファを適用 対象レイヤ:] ボックスが自動的にオンになり、下に表示されるバッファ コントロールが有効になります。

4. 空間検索の実行に使用されるスケマティック フィーチャクラスを、[条件フィーチャ - 以下のソース スケマティック フィーチャクラスのスケマティック フィーチャと関連付けられたフィーチャ] ドロップダウン リストから選択します。

   このクラスのスケマティック フィーチャに関連付けられている GIS フィーチャは、選択した空間検索方法に基づいて、[以下のスケマティック フィーチャクラスのスケマティック フィーチャを追加します] リストでオンにしたクラスのスケマティック フィーチャの検出を開始するために使用される GIS フィーチャです。

5. 空間検索を開始するために選択したスケマティック フィーチャクラスのスケマティック フィーチャに関連付けられたフィーチャに対して指定した距離でバッファを適用する場合は、[フィーチャにバッファを適用 対象レイヤ:] チェックボックスをオンにします。

   このセクションのパラメータが [<選択条件レイヤ> の一定距離内にある] 空間検索方法で必要な場合、これらを別の空間検索方法に対して指定することもできます。

   1. スケマティック フィーチャクラスのスケマティック フィーチャに関連付けられている GIS フィーチャに適用するバッファ距離を入力します。この距離の範囲内で空間検索が実行されます。

      注意:

      上のチェックボックスがオンになっている場合にのみ、バッファ距離を指定できます。

   2. このバッファ距離の単位を指定します。
6. ダイアログ ボックスの一番上でチェックボックスをオンにしたスケマティック フィーチャクラスから検出されたスケマティック フィーチャをスケマティック ダイアグラムに追加する場合は、[スケマティック フィーチャ] セクションで [スケマティック フィーチャをダイアグラムに追加] をオンにします。
7. ダイアログ ボックスの一番上でチェックボックスをオンにしたリンク スケマティック フィーチャクラスから検出されたスケマティック リンクとその頂点をスケマティック ダイアグラムに表示する場合は、[頂点を保持する] をオンにします。
8. 空間検索の実行に使用するスケマティック フィーチャクラスによって実装されるスケマティック フィーチャと追加されたスケマティック フィーチャ間のリレーションを、スケマティック データベースに格納する場合は、[スケマティック フィーチャをリレート] をオンにします。

   空間検索の実行に使用されたスケマティック フィーチャクラスからのスケマティック フィーチャがポリゴンまたはポリラインのジオメトリを持つ場合、そのスケマティック フィーチャは、リレートされている追加されたスケマティック フィーチャを囲むコンテナとして自動的に表示されます。

9. リレーションの方向を反転させる場合は、[リレーションの反転] をオンにします。

   このボックスは、[スケマティック フィーチャをリレート] チェックボックスがオンの場合にのみ有効です。

10. スケマティック リンクが空間検索によって返される際に、リレーションがリンクの原点ノードと終点ノードに自動的にレポートされるようにする場合は、[接続ノードにリレーションを追加] オプションをオンにします。

    このボックスは、[スケマティック フィーチャをリレート] チェックボックスがオンの場合にのみ有効です。

11. 必要に応じて、[リレーション] セクションで、空間検索の実行に使用するスケマティック フィーチャ（ソース スケマティック フィーチャ）と追加されるスケマティック フィーチャの両方がノードであるときにリレーションをグラフィックスで表示する方法を指定します。この場合、ソース スケマティック フィーチャと追加されるノード スケマティック フィーチャ間でリンクを作成できます。このセクションでは、これらのリンクをどのように作成するかを指定できます。
    1. ソース スケマティック ノードと追加されるスケマティック ノードとの間にスケマティック リンクを自動的に作成するには、[リンク線の作成] をオンにします。
    2. [リンク スケマティック フィーチャクラスを選択] ドロップダウン リストから、これらのリンクの実装に使用するリンク スケマティック フィーチャクラスを選択します。

       このリストには、追加されるノードをソース ノードにリレートするリンクの実装に使用できるすべてのリンク スケマティック フィーチャクラスの名前が表示されます。

       注意:

       このドロップダウン リストには、スケマティック ダイアグラム テンプレートに関連付けられているすべてのリンク スケマティック フィーチャクラスが表示されます。

    3. リンクの向きを反転させる、つまり、ソース スケマティック フィーチャがリンクの端点ノードとなり、追加されるスケマティック フィーチャがリンクの原点ノードとなるようにする場合は、[フローの反転] をオンにします。

       デフォルトでは、リレーションを表すために作成されるスケマティック リンクの場合、ソース スケマティック フィーチャがリンクの原点ノードになり、追加されるスケマティック フィーチャがリンクの端点ノードになります。

12. [OK] をクリックして [ルール プロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。

空間検索ルールのサンプル結果