[ネットワーク ロケーションの作成] を使用してネットワーク解析オブジェクトを作成

[ネットワーク ロケーションの作成] ツール [ネットワーク ロケーションの作成(Create Network Location)] ツール は、Network Analyst ウィンドウで選択した解析クラスにネットワーク ロケーションを追加します。

ここでは、このツールの使用手順を説明します。

手順:
    ArcMap を開き、ネットワーク データセットを追加して、ネットワーク解析レイヤを作成した状態で始めます。
  1. [Network Analyst] ツールバーで、[ネットワーク ロケーションの作成] ツール [ネットワーク ロケーションの作成(Create Network Location)] ツール をクリックします。
  2. [Network Analyst] ウィンドウが表示されていない場合は、[Network Analyst] ツールバーの [Network Analyst ウィンドウ] ボタン Network Analyst ウィンドウ をクリックします。
  3. Network Analyst ウィンドウで、オブジェクトの追加先となるネットワーク解析クラスの名前をクリックします。
    Network Analyst ウィンドウでストップ クラスをクリック
  4. マップ上をクリックして、オブジェクトを作成します。
    • ポイント オブジェクトの場合、1 回クリックするとポイント オブジェクトが作成されます。
    • ライン オブジェクトの場合、クリックして頂点を作成します。それ以降はクリックするたびに頂点が 1 つずつ追加されます。頂点を 1 つ以上追加した後、ダブルクリックすると最後の頂点が追加され、ライン オブジェクトが作成されます。
    • ポリゴン オブジェクトの場合、クリックして頂点を作成します。それ以降はクリックするたびに頂点が 1 つずつ追加されます。頂点を 2 つ以上追加した後、ダブルクリックすると最後の頂点が追加されてポリゴンが閉じ、ポリゴン オブジェクトが作成されます。

    新しいオブジェクトがマップに表示され、Network Analyst ウィンドウで該当するオブジェクトが選択されます。

    次の図は、それぞれポイント オブジェクト、ライン オブジェクト、およびポリゴン オブジェクトの作成結果を示しています。

    マップ上に表示された新しいストップ
    Network Analyst ウィンドウの新しいストップ
    マップ上に表示された新しいライン バリア
    Network Analyst ウィンドウの新しいライン バリア
    マップ上に表示された新しいポリゴン バリア
    Network Analyst ウィンドウの新しいポリゴン バリア

  5. [ネットワーク ロケーションの作成] ツールを選択しているときは、次のようなキー操作を行えます。

    • Network Analyst ウィンドウでネットワーク解析クラスの先頭文字を入力すると、そのクラスに移動します。たとえば、「S」と入力すると、アクティブな解析クラスが「Stops」に切り替わります(これは日本語版には当てはまりません)。Routes(ルート)と Route Zones(ルート ゾーン)など、同じ文字で始まるクラスが複数存在する場合は、R キーを押すたびに該当するクラスが順番に選択されます。ただし、[ネットワーク ロケーションの作成] ツールではルートを作成できないので、Routes を選択した場合はこのツールが無効になります。
    • 1 キーを押すと、現在のカーソル位置がネットワーク上のどの地点に該当するかが点滅して示されます。
      [ネットワーク ロケーションの作成] ツールで 1 キーを押す
      フラグ付きのカーソルは、マウスをクリックしたときに作成されるネットワーク解析オブジェクトの場所を示します。さらに 1 キーを押すと、その位置にオブジェクトを作成したとき、ネットワーク上でどの場所に相当するかを示す緑色のドットが表示されます。
    • 住所ロケータを参照するように Network Analyst を設定してある場合、2 キーを押すと、現在のカーソル位置で新しいロケーションを作成した場合に参照される位置がネットワーク上で点滅し、そのジオコード アドレスが Network Analyst ウィンドウのステータスバーに表示されます。
      [ネットワーク ロケーションの作成] ツールで 2 キーを押す
      フラグ付きのカーソルは、マウスをクリックしたときに作成される解析オブジェクトの場所を示します。さらに 2 キーを押すと、その位置にオブジェクトを作成したとき、ネットワーク上でどの場所に相当するかを示す緑色のドットが表示されます。Network Analyst のオプションで住所ロケータが指定されている場合は、Network Analyst ウィンドウのステータス バーに、その位置のリバース ジオコーディング結果が示されます。

    [ネットワーク ロケーションの作成] ツールを使用しているときは、すべてマップ上に表示したまま、1 つのネットワーク解析クラスにオブジェクトを追加し、別のクラスに属するオブジェクトのプロパティを参照および編集できます。たとえば、次の操作を行えます。

    1. ルート解析レイヤにストップを追加します。
    2. マップにすでに配置されているポイント バリアを右クリックします。
    3. ショートカット メニューで [プロパティ] を選択します。
    4. ポイント バリアのプロパティを参照します。
    5. [OK] をクリックします。
    6. ストップの追加を続行します。
    この場合、Point Barriers(ポイント バリア)クラスと Stops(ストップ)クラスが自動的にアクティブになるので、ステップ 1(ポイント バリア クラスを有効化)を実行した後、およびステップ 5(ストップ クラスを再び有効化)した後で、Network Analyst ウィンドウにマウスを移動する必要がありません。

    右クリックして解析オブジェクトを検索するときの優先順位は次のとおりです。

    1. アクティブ ネットワーク解析クラスの選択されたアイテム
    2. 他のネットワーク解析クラスの選択されたポイント アイテム
    3. アクティブ ネットワーク解析クラスの選択されていないアイテム
    4. 他のネットワーク解析クラスの選択されていないポイント アイテム
    5. 他のネットワーク解析クラスの選択されたライン アイテム
    6. 他のネットワーク解析クラスの選択されていないライン アイテム
    7. 他のネットワーク解析クラスの選択されたポリゴン アイテム
    8. 他のネットワーク解析クラスの選択されていないポリゴン アイテム

    上記リストの 1 番目の例では、ストップ オブジェクトを追加しているときに、ストップとバリアの両方が存在するマップのある場所を右クリックした場合、ストップが選択されます。リストの 2 番目のアイテムの例では、右クリックした場所に別の解析クラスの 2 つのオブジェクトがあり、このうちの 1 つのオブジェクトのみが選択されている場合、すでに選択されているオブジェクトのみが引き続き選択されます。これらの例は、リストの他のアイテムを理解するのにも有用です。

9/14/2013