バージョンの削除
不要になったトランザクション バージョンと履歴バージョンを削除することができます。たとえば、特定のプロジェクトでの編集用にトランザクション バージョンを作成し、そのトランザクション バージョンで行ったすべての編集内容のターゲット バージョンへのリコンサイルとポストを完了します。そのプロジェクトの終了後、プロジェクトのトランザクション バージョンを削除できます。同様に、出資者や経営陣に昨月のプロジェクトの進行状況を示すプレゼンテーションのために一連の履歴マーカーを作成した場合は、プレゼンテーションが終了した後、これらの履歴マーカーを削除することができます。
不要になったバージョンを削除すると、バージョン管理が容易になります(存在するバージョンが少ないほど、リストが短くなり、管理負荷が減ります)。また、トランザクション バージョンの場合は、DEFAULT バージョンを圧縮してステート 0 にする際に、不要なバージョンがその障害となる可能性もなくなります。
トランザクション バージョンを削除できるのは、所有者またはジオデータベース管理者に限られます。履歴バージョンは、誰でも削除できます。
バージョンを削除する前に、次の重要情報を理解しておく必要があります。
- 所有している子バージョンを含むトランザクション バージョンを削除する場合(または、ジオデータベース管理者としてジオデータベースに接続している場合)は、バージョンとその派生バージョンはすべて削除されます。
- ジオデータベース管理者として接続しておらず、削除したいバージョンに未所有の派生バージョンがある場合は、バージョンを削除できません。
- リコンサイルとターゲット バージョンへのポストが未実施の編集を含むトランザクション バージョンを削除すると、それらの編集内容はすべて失われます。
- 別の ArcMap セッションで使用中の履歴マーカーを削除すると、その履歴マーカーを参照していた ArcMap セッションのデータ ソースは失われます。
- DEFAULT バーションを削除することはできません。このバージョンは、ジオデータベースの動作に必須です。
不要になったバージョンを削除するには、次の手順を実行します。
手順:
- ArcMap または ArcCatalog を起動し、削除対象のバージョンを含むジオデータベースに接続します。
- データベース接続を右クリックし、[管理] をポイントして、[ジオデータベース管理] をクリックし、[バージョン] タブをクリックします。
- 削除するバージョンを選択します。
- トランザクション バージョンを削除する場合は、[トランザクション] サブタブをクリックし、リストからバージョンを選択します。
- 履歴マーカーを削除する場合は、[履歴] サブタブをクリックし、そのリストからバージョンを選択します。
- バージョンを右クリックし、[バージョンの削除(Delete Version)] をクリックします。
履歴バージョンを削除する際に、バージョンおよびその子バージョンのすべて(存在する場合)の削除を確認するメッセージが表示されます。トランザクション バージョンとすべての子バージョンを削除する場合は、[OK] をクリックします。
9/17/2013