CASE ツールと UML によるジオデータベース スキーマの作成
ジオデータベースを作成する場合、スキーマの設計に UML を使用し、フィーチャ データセット、フィーチャクラス、その他のアイテムの生成に ArcGIS の CASE ツール サブシステムを使用するのも 1 つの方法です。UML は、OMG(Object Management Group)がオブジェクト指向の解析および設計上の決定事項を表現するために策定した規格です。UML はよく、「ソフトウェア著作物」をモデリングするためのツールと考えられています(http://www.omg.org/technology/documents/formal/uml.htm を参照)。
UML は一般に、オブジェクト指向のソフトウェア設計と、DBMS テーブル スキーマの設計の文書化に適しています。UML は、ジオデータベースのジオグラフィック エレメントの設計にはあまり役立ちません。詳細については、「UML 設計の注意事項」をご参照ください。
手順:
- ArcGIS 10 for Desktop 以降、CASE ツールの機能は ArcGIS Case Tools for Desktop という名称の独立したセットアップとして提供されています。ArcGIS Case Tools for Desktop のセットアップは、ArcGIS Desktop の Esri Customer Care ポータル サイトから、および ArcGIS for Desktop メディアの CaseTools フォルダから入手できます。
- Microsoft Visio または Rational Software Corporation の Rational Rose で UML のジオデータベースを設計し、それを XMI(XML Metadata Interchange)ファイルまたは Microsoft リポジトリにエクスポートします。
- ArcCatalog の、[カスタマイズ] → [ツールバー] で [CASE ツール] ツールバーと [スキーマ ウィザード] を追加します。
- スキーマ ウィザードを使用して、XMI ファイルまたは Microsoft リポジトリからジオデータベース スキーマを生成します。
- 生成したスキーマは、必要に応じて、ArcCatalog のツールで変更することができます。
- スキーマの準備が整ったら、データを読み込むことができます。
9/17/2013