ModelBuilder の概要
ModelBuilder は、モデルおよびモデル ツールを作成するための手段です。モデルは、あるツールの出力を別のツールの入力として渡すように連結した一連のツールとデータにすぎません。モデルを保存すると、モデルはモデル ツールとなります。
ModelBuilder を開くには、[ジオプロセシング] → [ModelBuilder] の順にクリックします。ModelBuilder のキャンバスにデータとツールを追加するには、これらをカタログ ウィンドウまたは [検索] ウィンドウからドラッグするか、[追加] ボタン を使用します。データをツールに接続するには、さまざまな方法があります。一般的な方法では、[コネクションの追加] ツール を使用します。
データをツールに接続したら、[実行] ボタン をクリックして、ModelBuilder でモデルを実行できます。
ModelBuilder の主な使用方法は次の 2 つです。
- 作成したツール シーケンスを直ちに実行します。
- 他のツールと同じように、ツールのダイアログ ボックスや Python スクリプトから使用できるツール、または別のモデルで使用できるツールを作成します。
ModelBuilder にはチュートリアルが 2 つ用意されています。
これまでに ModelBuilder を使用したことがないユーザは、このチュートリアルから始めます。 | |
簡単なモデルを構築できるようになったら、ツールの作成も難しくありません。このトピックでは、その方法について説明しています。 |
ModelBuilder のインタフェース
ModelBuilder は、次の図に示すように、ドロップダウン メニュー、ツールバーのツール、およびショートカット メニュー オプションによる簡単なインタフェースを備えます。ショートカット メニューは、モデル全体または個々のモデル エレメント(変数、コネクタ、またはツール)を右クリックすると表示されます。モデルの白色の空きスペースはキャンバスと呼ばれ、ツールをドラッグして変数に接続するために使用されます。また、接続されたツールと変数の外観およびレイアウトはモデル ダイアグラムと呼ばれます。
メニュー |
説明 |
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モデル |
モデルの実行、整合チェック、メッセージの表示、保存、印刷、インポート、エクスポート、および閉じるためのオプション。このメニューを使用して、中間データの削除とモデルのプロパティの設定を行うこともできます。 |
編集 |
モデル エレメントを切り取り、コピー、貼り付け、削除、および選択します。 |
挿入 |
データまたはツールの追加、変数の作成、ラベルの作成、およびモデル専用ツールとイテレータの追加を行います。 |
表示 |
[ダイアグラム プロパティ] ダイアログ ボックスで指定した設定をモデルに適用する [自動レイアウト] オプションが含まれます。また、拡大と縮小のオプションも含まれます。[カスタム ズーム] オプションでは、任意の倍率で表示を拡大または縮小できます。[表示] メニューに事前設定されたズーム レベル(25%、50%、75%、100%、200%、および 400%)では、実際のサイズに対する固定倍率で拡大または縮小されます。 |
ウィンドウ |
表示ウィンドウでモデルの一部を拡大表示しているときにモデル全体を表示できる概観図のウィンドウが含まれます。モデル ウィンドウの現在の表示位置が、[概観図] ウィンドウに長方形で示されます。[ModelBuilder] ウィンドウで操作しているときに、表示位置に応じてこの長方形が移動します。 |
ヘルプ |
ArcGIS for Desktop ヘルプ オンライン システムと、[ModelBuilder バージョン情報] ボックスにアクセスします。 |
ModelBuilder には、モデルを変更するプロパティ セットが 3 つあります。
- モデル プロパティ - モデル名、ラベル、説明、相対パス、パラメータのプロパティ、モデル環境、ヘルプ、反復処理を変更できます。
- ダイアグラム プロパティ - ダイアグラム上のエレメントの配置や、ダイアグラムの全体的な色やスタイルを変更できます。
- 表示プロパティ - 個々のエレメントの外観やその他のグラフィック プロパティを変更できます。