SQL Server に格納されたジオデータベースのスケマティック データセット
スケマティック データセットはフィーチャ データセットとよく似ていますが、ここにはスケマティック ダイアグラム テンプレートとスケマティック フィーチャクラスが含まれています。これらは、ネットワーク データを視覚化して操作するために使用されます。
SQL Server でマルチ空間データベース モデルを使用する場合は、スケマティック データセットの作成時に sde データベースに接続していることを確認してください。
ArcGIS for Desktop のスケマティック データセット
カタログ ツリーではスケマティック データセットは次のアイコンで表示されます。
スケマティック データセットを展開すると、そこに含まれるスケマティック ダイアグラムが表示されます。これらのダイアグラムには次のアイコンがあります。
SQL Server 内のジオデータベースのスケマティック データセットとスケマティック ダイアグラムの名前には、データベースの名前、データセットの所有者の名前、データセットおよびダイアグラムそのものの名前が含まれます。
Microsoft SQL Server データベースのスケマティック データセット
以下のテーブルは、スケマティック データセットの情報を格納するために使用されます。
SCH_DATASET テーブルには、ジオデータベース内で作成されるスケマティック データセットごとに 1 つのレコードが格納されます。このテーブルの ID フィールドは、関連付けられたフィーチャ テーブルとダイアグラム テーブルを識別するために使用され、これらのテーブル名の中に表示されます。
フィールド名 |
フィールド タイプ |
説明 |
NULL? |
---|---|---|---|
ID |
integer |
スケマティック データセットの一意な ID このフィールドの値は、その他すべてのスケマティック データセット テーブル(SCH_RELEASE と SCH_UNIQUEID を除く)の名前の ID です。 |
NOT NULL |
MAJOR |
integer |
データセット バージョンのリリース番号(現在は未使用) |
NOT NULL |
MINOR |
integer |
データセット バージョンのマイナー リリース番号(現在は未使用) |
NOT NULL |
BUGFIX |
integer |
データセット バージョンのパッチ番号またはサービス パック番号(現在は未使用) |
NOT NULL |
DBNAME |
nvarchar(32) |
スケマティック データセットが格納されているデータベースの名前 |
|
OWNER |
nvarchar(32) |
スケマティック データセットを作成したユーザ |
|
NAME |
nvarchar(128) |
スケマティック データセットの名前 |
NOT NULL |
LOCKINFO |
nvarchar(38) |
スケマティック データセット エディタのコンフィグレーション ツールで、複数のユーザが設定を同時に変更するときに競合を防ぐために使用 |
|
BLOBS |
varbinary(max) |
デフォルトのノード シンボル、テキスト区切り、文字など、データセットのデフォルト パラメータを格納 |
SCH_RELEASE テーブルは、現在は使用されていません。
フィールド名 |
フィールド タイプ |
説明 |
NULL? |
---|---|---|---|
MAJOR |
integer |
システム テーブルのリリース番号(現在は未使用) |
NOT NULL |
MINOR |
integer |
システム テーブルのマイナー リリース番号(現在は未使用) |
NOT NULL |
BUGFIX |
integer |
システム テーブルのパッチ番号またはサービス パック番号(現在は未使用) |
NOT NULL |
SCH_UNIQUEID テーブルには、スケマティック フィーチャクラスのインデックス用の一意な ID が格納されています。
フィールド名 |
フィールド タイプ |
説明 |
NULL? |
---|---|---|---|
ID |
integer |
オブジェクト クラスの新しいダイアグラム テンプレートを作成するときに使用される一意な ID |
NOT NULL |
DUMMY |
integer |
(現在は未使用) |
このテーブルには、スケマティック データセットのダイアグラム テンプレートとフィーチャ タイプとの関連付けが格納されます。このテーブルは、スケマティック データセットが作成されたときに作成されます。
フィールド名 |
フィールド タイプ |
説明 |
NULL? |
---|---|---|---|
ID |
integer |
ダイアグラム テンプレートとフィーチャクラスとのリレーションシップの一意な ID |
NOT NULL |
DIAGRAMCLASSID |
integer |
SCH<ID>_DIACLASS テーブルの ID フィールドに相当 |
NOT NULL |
ELEMENTCLASSID |
integer |
SCH<ID>_ELTCLASS テーブルの ID フィールドに相当 |
NOT NULL |
このテーブルには、スケマティック データセットがアクセスするすべてのデータ ソースの一覧が格納されています。このテーブルは、スケマティック データセットが作成されたときに作成されます。
フィールド名 |
フィールド タイプ |
説明 |
NULL? |
---|---|---|---|
ID |
integer |
データ ソースの一意な ID |
NOT NULL |
NAME |
nvarchar(255) |
データ ソースの名前 |
NOT NULL |
CLSID |
nvarchar(38) |
データ ソース コンポーネントのクラス ID |
NOT NULL |
LABEL |
nvarchar(255) |
(現在は未使用) |
NOT NULL |
CONNECTION |
varbinary(max) |
接続のパラメータ(接続を永続化しリストアするときに使用されます) |
NOT NULL |
このテーブルはスケマティック データセットに存在するすべてのダイアグラム テンプレートを管理します。作成されたダイアログ テンプレートごとに 1 行が格納されています。
このテーブルは、スケマティック データセットが作成されたときに作成されます。
フィールド名 |
フィールド タイプ |
説明 |
NULL? |
---|---|---|---|
ID |
integer |
ダイアログ テンプレートの一意な ID |
NOT NULL |
OBJECTCLASSID |
integer |
SCH_UNIQUEID テーブルの ID フィールドに相当 |
NOT NULL |
CREATIONNAME |
nvarchar(255) |
テーブル作成時のダイアグラム クラスの名前 |
NOT NULL |
NAME |
nvarchar(255) |
ダイアログ クラスの現在の名前(元の名前から変更された場合) SCH<ID>D_<DIAGRAM_TEMPLATE_NAME> テーブル名のダイアグラム テンプレート名に相当 |
NOT NULL |
PARENTID |
integer |
親ダイアグラム クラス エントリの ID |
NOT NULL |
DATASOURCEID |
integer |
SCH<ID>_DATASRC の ID フィールドに相当 |
|
BUILDERCLSID |
nvarchar(38) |
スキーマ ビルダのクラス ID(カスタム クエリ、ネットワーク データセット、または標準) |
|
LINKERCLSID |
nvarchar(38) |
フィーチャとエレメントのリレーションシップ メソッドを管理するコンポーネント |
|
ALGORITHMCLSID |
nvarchar(38) |
このタイプのダイアグラムに自動的に適用されるアルゴリズムのクラス ID |
|
BLOBS |
varbinary(max) |
属性とシンボルの情報をすべて格納 |
このテーブルは、各データセットのすべてのフィーチャクラスのリストを管理します。このテーブルは、スケマティック データセットが作成されたときに作成されます。このテーブルの各行について、SCH<ID>E_<FEATURE_CLASS_NAME> テーブルが 1 つ、SCH<ID>A_<FEATURE_CLASS_NAME> テーブルが 1 つ作成されます。
フィールド名 |
フィールド タイプ |
説明 |
NULL? |
---|---|---|---|
ID |
integer |
スケマティック フィーチャクラスの一意な ID |
NOT NULL |
OBJECTCLASSID |
integer |
GDB_ITEMS テーブルの ID に相当 |
NOT NULL |
CREATIONNAME |
nvarchar(255) |
テーブル作成時のスケマティック フィーチャクラスの名前 |
NOT NULL |
NAME |
nvarchar(255) |
スケマティック フィーチャクラスの現在の名前(変更された場合) SCH<ID>E_<FEATURE_CLASS_NAME> および SCH<ID>A_<FEATURE_CLASS_NAME> テーブル名のフィーチャクラス名に相当 |
NOT NULL |
PARENTID |
integer |
親エレメント クラス エントリの ID |
NOT NULL |
ELEMENTTYPE |
integer |
エレメントのタイプ(ノードやリンクなど)を指定する値 |
NOT NULL |
RELATIOINCLSID |
nvarchar(38) |
フィーチャクラスとのリレーションシップ |
|
ASSOCIATEDSID |
integer |
関連フィーチャクラスのデータ ソース ID |
|
ASSOCIATEDOCID |
integer |
GDB_ITEMS テーブルの関連フィーチャクラスの ID |
|
DATASOURCEID |
integer |
SCH<ID>_DATASRC テーブルの ID フィールドに相当 |
|
BLOBS |
varbinary(max) |
属性とシンボルを格納 |
このテーブルは、データセットに作成されたすべてのフォルダのリストを管理します。このテーブルは、スケマティック データセットが作成されたときに作成されます。
フィールド名 |
フィールド タイプ |
説明 |
NULL? |
---|---|---|---|
ID |
integer |
フォルダの一意な ID |
NOT NULL |
NAME |
nvarchar(255) |
フォルダの名前 |
NOT NULL |
PFID |
integer |
ネストされている場合、親フォルダの ID |
NOT NULL |
XML |
varbinary(max) |
フォルダのメタデータを格納 |
このテーブルはスケマティック フィーチャと GIS フィーチャとの関連付けを管理します。SCH<ID>R_<DIAGRAM_TEMPLATE_NAME> テーブルで定義されたルールに従ってスケマティック レコードにアイテムが関連付けられている場合にだけ使用されます。
フィールド名 |
フィールド タイプ |
説明 |
NULL? |
---|---|---|---|
ID |
integer |
スケマティック フィーチャと GIS フィーチャとの関連付けの一意な ID |
NOT NULL |
SCHEMATICID |
integer |
スケマティック フィーチャの一意な ID |
NOT NULL |
DATASOURCEID |
integer |
SCH<ID>_DATASRC テーブルの ID フィールドに相当 |
|
UCID |
integer |
関連フィーチャのクラス ID |
|
UOID |
integer |
関連フィーチャの ObjectID |
|
USID |
integer |
関連フィーチャのサブタイプ ID |
|
UGUID |
integer |
関連フィーチャの GUID(存在する場合) |
このテーブルには、特定のダイアグラム テンプレート(<DIAGRAM_TEMPLATE_NAME> で示されるテンプレート)を使用して作成されたすべてのダイアグラムのリストが格納されます。このテーブルは、関連付けられたダイアグラム テンプレートが作成されたときに作成され、ダイアグラムごとに 1 行を使用します。
フィールド名 |
フィールド タイプ |
説明 |
NULL? |
---|---|---|---|
ID |
integer |
ダイアグラムの一意な ID |
NOT NULL |
NAME |
nvarchar(255) |
ダイアグラムの名前 |
NOT NULL |
FOLDERID |
integer |
SCH<ID>_FOLDER テーブルの ID フィールドに相当 |
NOT NULL |
DIAGRAMCLASSID |
integer |
SCH<ID>_DIACLASS テーブルの OBJECTCLASSID フィールドに相当 |
NOT NULL |
LASTUPDATE |
datetime2 |
ユーザが最後に更新した日時 |
|
VERSION |
nvarchar(255) |
バージョン対応データから生成された場合、該当するバージョンのリスト |
|
CREATIONDATE |
datetime2 |
ダイアグラムの作成日時 |
|
CREATOR |
nvarchar(100) |
ダイアグラムを作成したユーザの名前 |
|
UPDATEDBY |
nvarchar(100) |
ダイアグラムを最後に更新したユーザの名前 |
|
BLOBS |
varbinary(max) |
ダイアグラム内のすべてのエレメントの現在位置を格納 |
|
LOCKSTATUS |
integer |
ダイアグラムが現在ロックされているか、それともユーザによって編集されているかを示します。 |
|
LASTMODIFICATION |
datetime2 |
ダイアグラムが最後に変更された日時 |
|
MODIFIEDBY |
nvarchar(100) |
ダイアグラムを最後に変更したユーザ |
このテーブルには、スケマティック フィーチャクラスを使用して作成され、ダイアグラムで使用されているすべてのスケマティック フィーチャのリストが格納されます。
フィールド名 |
フィールド タイプ |
説明 |
NULL? |
---|---|---|---|
ID |
integer |
エレメントの一意な ID(主キー) |
NOT NULL |
DIAGRAMCLASSID |
integer |
SCH<ID>_DIACLASS テーブルの OBJECTCLASSID フィールドに対する外部キー |
NOT NULL |
DIAGRAMOBJECTID |
integer |
SCH<ID>D_<Diagram_Type_Name> テーブルに対する外部キー |
NOT NULL |
SCHEMATICID |
nvarchar(128) |
エレメントの一意な ID。DIAGRAMOBJECTID、DIAGRAMCLASSID、DATASOURCEID、UCID、UOID、および USID から構成されます。 |
NOT NULL |
ISINITIAL |
integer |
このエレメントが初期作成リストの一部であるかどうかを示します。 |
NOT NULL |
ISDISPLAYED |
integer |
このエレメントが現在表示されているかどうかを示します。 |
NOT NULL |
RELATIONOBJECTID |
integer |
リレーションシップの関連フィーチャのオブジェクト ID |
|
RELATIONCLASSID |
integer |
リレーションシップの関連フィーチャのクラス ID |
|
DATASOURCEID |
integer |
SCH<ID>_DATASRC テーブルに対する外部キー |
|
UCID |
integer |
該当するフィーチャのクラス ID |
|
UOID |
integer |
該当するフィーチャのオブジェクト ID |
|
USID |
integer |
該当するフィーチャのサブタイプ ID |
|
SUBTYPE |
integer |
フィーチャのサブタイプ |
|
PROPERTYSET |
varbinary(max) |
属性情報 |
|
INITIALX |
numeric |
作成時のエレメントの X 位置 |
|
INITIALY |
numeric |
作成時のエレメントの Y 位置 |
|
UPDATESTATUS |
nvarchar(38) |
最終更新の結果としてフィーチャが新規であるかどうかを示します。 |
|
ROTATION |
numeric(32.20) |
シンボルの回転 |
|
UGUID |
uniqueidentifier |
関連フィーチャの GUID(存在する場合) |
|
SHAPE |
geometry geography varbinary(max) |
フィーチャのジオメトリ |
このテーブルには、ダイアグラム テンプレートのすべてのリレーションシップ ルールのリストが格納されます。このテーブルは、関連付けられたダイアグラム テンプレートが作成されたときに作成されますが、値が設定されるのは、ルールが構成されている場合だけです。
フィールド名 |
フィールド タイプ |
説明 |
NULL? |
---|---|---|---|
ID |
integer |
リレーションシップ ルールの一意な ID(主キー) |
NOT NULL |
ORDERNUMBER |
integer |
ルールの実行順序を示します。 |
NOT NULL |
ACTIVE |
integer |
ルールがアクティブかどうかを示します。 |
NOT NULL |
CLSID |
nvarchar(38) |
ルールのクラス ID |
NOT NULL |
PROPERTYSET |
varbinary(max) |
プロパティ ページの値(Null 値を許可) |
NOT NULL |
View a diagram of a schematic dataset in SQL Server.
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破線はテーブル間の暗黙的なリレーションシップを示しています。
XML 形式のスケマティック データセット
スケマティック データセット全体を一度に XML 形式にエクスポートすることはできませんが、個々のスケマティック ダイアグラムを XML ドキュメントにエクスポートすることはできます。以下に例として、そのようなファイルの一部を示します。
<sch:Diagrams xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xmlns:esri="http://www.esri.com/schemas/ArcGIS/10.1" xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:sch="http://www.esri.com/schemas/ArcGIS/10.1/Schematics">
<Diagram DiagramTemplateName="GeoSchematic" DiagramName="Feeder 0801-Rice Creek"
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</NodeFeature>
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<FeatureClassName>PrimaryLine</FeatureClassName>
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<DatasourceName>sql gdb</DatasourceName>
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<UPDATESTATUS>1</UPDATESTATUS>
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<PropertyArray xsi:type="esri:ArrayOfPropertySetProperty">
<PropertySetProperty xsi:type="esri:PropertySetProperty">
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<Value xsi:type="xs:int">0</Value>
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<Vertices />
</LinkFeature>
</Features>
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<Datasource>
<NameString>sql gdb</NameString>
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<PathName>c:\Documents and Settings\gis\
Application Data\ESRI\Desktop10.1\ArcCatalog\sdegdb on sqlserver</PathName>
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</sch:Diagrams>