ArcSDE XML 列を格納するための SQL Server の準備
ArcSDE XML 列を Microsoft SQL Server データベース内に作成する前に、格納するデータベースでフルテキスト検索を有効にし、フルテキスト カタログを作成して、フルテキスト カタログを使用する権限を割り当てる必要があります。ArcSDE XML 列は、ArcSDE XML メタデータ サービスによって使用されています。したがって、メタデータ サービスを使用する場合は、それらの列に格納するために、SQL Server インスタンスを設定します。
SQL Server をインストールする場合、フルテキスト検索を必ずインストールしてください。この作業なしにデータベースを作成した場合には、後から追加してください。
フルテキスト検索がインストールされていない旧バージョンの SQL Server をアップグレードした場合、フルテキスト検索がアップグレードの一部としてインストールされない可能性があります。その場合は、アップグレードが完了した後に、追加のコンポーネントとしてインストールする必要があります。
CREATE DATABASE ステートメントで作成されたデータベースでは、フルテキスト検索が自動的に有効になります。SQL Server 2008 データベースが Management Studio で作成された場合、フルテキスト 検索もデフォルトで有効になります。ただし、Management Studio を使用して対話形式で作成された SQL Server 2005 データベースでは、フルテキスト検索は自動的に有効になりません。そのため、SQL Server 2005 データベースを 2008 にアップグレードした場合、データベースを作成した方法によっては、データベースでフルテキスト検索を有効化する必要がある場合があります。
XML 列を所有するユーザには、ジオデータベースで新しいデータセットを作成するための十分な権限が必要です。また、そのユーザには、フルテキスト カタログに対する REFERENCES 権限も必要です。この権限は、XML 列の内容をインデックス化するときに使用されます。
データベースでフルテキスト検索を有効にできるのは、データベース管理者またはデータベースの所有者だけです。この作業が済んだ後、残りの手順を別のユーザが実行する場合は、CREATE FULLTEXT CATALOG 権限が必要です。また、他のユーザに REFERENCES 権限を割り当てる権限も必要です。
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SQL Server Management Studio のオブジェクト エクスプローラで、データベース サーバを右クリックして [新しいクエリ] をクリックします。
Management Studio で新しい [SQL クエリ エディタ] ウィンドウが開きます。
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[SQL クエリ エディタ] ウィンドウで次のクエリを入力して実行し、フルテキスト検索エンジンが適切にインストールされていることを確認します。
SELECT fulltextserviceproperty('IsFulltextInstalled');
1 の値が返された場合、フルテキスト検索エンジンは正しくインストールされています。他の値が返された場合は、フルテキスト検索をインストールまたは再インストールする必要があります。SQL Server を再インストールしなければならない場合もあります。このクエリから 1 の値が返されない場合、フルテキスト カタログや ArcSDE XML 列を作成することはできません。
- ジオデータベース内に新しいデータセットを作成する権限を XML 列を所有しているユーザに割り当てます。
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フルテキスト カタログを作成します。「SQL Server でのフルテキスト カタログの作成」をご参照ください。
このステップが、データベース管理者またはデータベースの所有者以外によって実行された場合には、CREATE FULLTEXT CATALOG 権限と他のユーザに REFERENCES 権限を割り当てる権限を、フルテキスト カタログを作成するユーザに対して割り当てる必要があります。
- XML 列のコンテンツをインデックス化するのに使用するフルテキスト カタログに対する REFERENCES 権限を、XML 列を所有するユーザに割り当てます。(または、そのユーザが属しているロールに対して REFERENCES 権限を割り当てます)