ファイアウォールの内側にある ArcSDE サービス

システム セキュリティ ファイアウォールの内側にある ArcSDE サービスへのアクセスを可能にするには、ArcSDE がインストールされているホスト コンピュータを DNS（Domain Name System）データベースに登録する必要があります。この DNS は、インターネット サービス プロバイダ（ISP）、またはインターネット ドメイン名を登録する機関である Network Solutions（旧 InterNIC）に登録されている必要があります。

DNS は、コンピュータのインターネット プロトコル（IP）アドレスとコンピュータの名前との解決を行います。ほとんどの場合、グローバル IP アドレスの数よりも多くのローカル ネットワーク上のコンピュータが存在します。この場合は、ローカル エリア ネットワーク（LAN）でのみ認識される内部 IP アドレスを独自に管理します。これらの内部 IP アドレスは、LAN の外側にあるコンピュータにアクセスする際に、ファイアウォールまたはプロキシ サーバ ソフトウェアによってグローバル IP アドレスに変換されます。

ArcSDE サービスは、サービス名に対応する TCP/IP（Transmission Control Protocol/Internet Protocol）ポート番号で接続を待ち受けるため、接続するコンピュータのホスト名に TCP/IP ポート番号も追加する必要があります。

ArcSDE の C API（Application Programming Interface）で構築された ArcSDE アプリケーションでは、ホストを常にホスト名で指定する必要があります。

ArcSDE Java アプリケーションでは、ArcSDE のホスト名を 2 つの方法で指定することができます。すなわち、DNS 名が割り当てられている場合はそれを使用するか、またはグローバル IP アドレスを使用して直接接続することができます。

giomgr プロセスは、接続が確立された後、gsrvr プロセスのポート番号にセッションを渡します。したがって、ArcSDE サービスに対するすべての通信は、同じ TCP/IP ポート番号で発生します。

ArcSDE サービスにファイアウォール経由で接続できない場合は、インターネット ブラウザでリモートの ArcSDE ホストへのアクセスをテストします。そのためには、URL としてサーバ名と TCP/IP ポート番号を指定するか、IP アドレスと TCP/IP ポート番号を指定します。

正しい構文は次のとおりです。

<server name>:<port number>
<IP address>:<port number>

ヒント

ArcSDE サーバのサーバ名と IP アドレスは、接続するコンピュータのシステム ホスト ファイルに追加することができます。これにより、ファイアウォールによってサーバ名と IP アドレスの照会がブロックされた場合でも、サーバを識別することができます。