Python ウィンドウの作業の保存、読み込み、および再利用
作業の保存
[Python] ウィンドウは、ArcGIS for Desktop アプリケーションでの Python の理解を深め、操作を試す場になります。多くの場合、[Python] ウィンドウで行った作業を後日のセッションで参照または使用できるファイルに保存しておくと便利でしょう。
[Python] ウィンドウの内容は、Python ファイルまたはテキスト ファイルに保存できます。[Python] ウィンドウを右クリックし、[名前を付けて保存] を選択して、コードを Python ファイル(*.py)またはテキスト ファイル(*.txt)として保存します。Python ファイルとして保存すると、Python コードだけが保存されます。テキスト ファイルに保存すると、[Python] ウィンドウに表示されている、Python コード、返されたメッセージ、コマンド プロンプト(>>>)などのすべての内容が出力ファイルに保存されます。
[Python] ウィンドウでコードを保存するときは、現在[Python] ウィンドウにある内容だけが出力ファイルにエクスポートされます。クリアまたは削除された内容は保存ファイルに含まれません。
Python ウィンドウでの Python の読み込み
[Python] ウィンドウは、ジオプロセシング ツールやその他の Python コマンドを素早く実行できる便利でインタラクティブな Python インタープリタです。一方、スタンドアロン スクリプトまたは Python ファイルに書き込み保存済みのコードを [Python] ウィンドウに読み込んで、変更および実行することもできます。次に、フィーチャクラスとフィールドを確認して、フィールド値の一意なリストを生成する簡単なスクリプトを示します。このサンプルは、十分に簡単なものですが、[Python] ウィンドウに 13 行を手で入力するにはかなりの時間がかかります。その代わりに、[Python] ウィンドウを右クリックして、[読み込み] を選択すると、このコード(スタンドアロン スクリプトまたは Python ファイルに含まれる)が [Python] ウィンドウに直接読み込まれます。いったん [Python] ウィンドウに読み込まれたら、フィーチャクラスの場所、フィールド名、または構文の編集や、コードの最終行にカーソルがある状態で Enter キーを押すことによるコードの実行が可能です。
フィーチャクラスとフィールド名に基づいたフィールド値の一意なリストが作成されます。
import arcpy
featureclass = "C:/data/county.gdb/hospital"
field = "Zip"
valueList = []
rows = arcpy.da.SearchCursor(featureclass, [field])
for row in rows:
valueList.append(row[0])
uniqueSet = set(valueList)
uniqueList = list(uniqueSet)
uniqueList.sort()
print(uniqueList)
Python コードの再利用
それ以前に実行したコードは、上下矢印キーを使用して再利用できます。この再利用を使用すると、指定した行が現在のコマンド プロンプト位置に挿入されます。コードは、編集してから実行することも、そのまま 2 回目として実行することもできます。