StreetMap North America について

StreetMap North America は、米国とカナダの道路標示、ルート検索、およびジオコーディングを提供する SDC(Smart Data Compression)形式のデータセットです。StreetMap North America には、Esri と TomTom が改善を図った 2007 年版 TomTom 道路情報が含まれています。この情報はArcGIS の [ルート検索] ダイアログ ボックスや ArcGIS Network Analyst エクステンション を使用したルート検索に対応しています。StreetMap North America データは、Esri Data & Maps and StreetMap North America DVD の Esri Data & Maps メディア キットに入っています。ArcMap の表示に StreetMap North America データセット全体を使用する場合は、[\streetmap_na] フォルダにある StreetMap North America のマップ ドキュメント(*.mxd)を開きます。

米国、カナダ、ヨーロッパの最新の道路データをご希望の場合は、StreetMap Premium 製品をご利用ください。詳細については、www.esri.com の [Products] タブで [Data] を選択してご参照ください。

StreetMap North America のマップ ドキュメント

StreetMap North America のマップ ドキュメント(*.mxd)は、ルート検索、ジオコーディング、および StreetMap North America データのカートグラフィック表示を行うための汎用のベースマップとなる、総合的な対話形式のマップ表示です。*.mxd は、北アメリカ全体というレベルから詳細道路レベルまで、シームレスで臨機応変な画面移動やズームに対応しています。州間高速道路や一般道路といった各種道路カテゴリだけでなく、州境、湖、ランドマーク、空港などのそれ以外のフィーチャも表示されます。

StreetMap North America のコンテンツ ウィンドウは、主に一般道路、水域、ランドマークといった主題ごとのグループ レイヤに整理されています。さらに、主題ごとの各グループ内は、一連のデータ レイヤが使用可能な縮尺範囲に応じて整理されています。通常、主題ごとの各グループには、3 つか 4 つの縮尺に依存するデータセットが含まれています。たとえば、州間道路、高速道路、一般道路といった具合です。これらのレイヤには、各縮尺範囲について、フィーチャの密度、一般化のレベル、シンボル、ラベルがあります。使いやすさを考慮して、これらの縮尺範囲には、表示レベルを示す名前が付けられています。

主題ごとにレイヤを整理することで、同種のすべてのレイヤを 1 つのグループ レイヤに含めることができます。主題ごとのグループ レイヤは、簡単に拡張して、各種データセットを表示縮尺別に表示することができます。これにより、一度クリックするだけで、主題ごとのグループ全体のオンとオフを切り替えることができます。主題ごとのグループに含まれている縮尺に依存するレイヤは、個別にオンとオフを切り替えることもできます。たとえば、ランドマークのグループ レイヤ全体をオフにすることも、主要都市のレイヤだけをオフにすることも可能です。

StreetMap North America.mxd では、全体にわたって動的なラベル配置が使用されます。ラべリングは縮尺に依存しており、さらにサイズまたは重要度に基づいています。多くのレイヤにラベル フラグ フィールドが追加され、ラべリング オプションが改善されました。ラベル クラスが定義されているレイヤもありますが、オンにはなっていません。

道路データがあらかじめソートされ、カートグラフィック表示の際に正しい順序で道路クラスが描画されるようになりました。多数のレイヤについて ArcGIS LDO(レイヤ描画オプション)が実装されました。たとえば、都市ポイント、ランドマーク ポイント、一般道路などがあります。StreetMap North America.mxd には、データ フレーム ベースの ADO(高度な描画オプション)は使用されません。カートグラフィック表示の変更に ADO を使用する場合は、データ フレーム内で右クリックしてこのコマンドにアクセスするか、コンテンツ ウィンドウのデータ フレーム名からアクセスします。

StreetMap North America のマップ ドキュメントの使用

StreetMap North America データセットには ArcMap ドキュメント(StreetMap North America.mxd)が含まれており、このドキュメントには、ルート検索とジオコーディング用の StreetMap North America グループ レイヤが含まれています。ArcMap で StreetMap North America.mxd ファイルを開くと、コンテンツ ウィンドウに StreetMap North America の各レイヤが表示されます。このファイルでは、都市ポイント、道路、行政単位といった主要グループ レイヤ内に、主要都市、主要な一般道路、州境など多数のレイヤが含まれています。StreetMap North America の各レイヤは、縮尺ごとに詳細度が異なります。

StreetMap North America のレイヤは、適切なフィーチャ タイプを表示するデフォルトの縮尺で定義されています。StreetMap North America.mxd を開くか、ArcMap で StreetMap North America グループ レイヤ ファイルを追加すると、米国のマップが表示されます。このマップには、州境、州間高速道路、主要都市、主な水域が示されています。マップの領域をクリックすることも、[拡大] ツールでドラッグしてボックスを描画することもできます。ArcMap では、指定した領域のマップが表示されたうえで、一連のデフォルトのフィーチャが描画されます。

マップを拡大または表示の縮尺を変更すると、詳細度の変化に応じてマップ コンテンツが変更されます。たとえば、地域レベルの場合、ArcMap は、その地域の道路、高速道路、都市部、空港といった詳細が含まれた市街地図を描画します。フィーチャには、デフォルトの色、シンボル、ラベルのフォントが適用されます。

設定の変更、新規レイヤの追加、レイヤの削除も可能です。また、設定をレイヤ ファイル内に保存することもできます。StreetMap North America.lyr ファイルは、他のマップ ドキュメントに追加できます。このファイルは、Esri Data & Maps and StreetMap North America DVD に入っています。

コンテンツ ウィンドウでグループ レイヤのオンとオフを切り替えると、マップ表示のフィーチャ内容を増減できます。主題ごとのグループ レイヤ全体または各グループ レイヤ内の縮尺に依存するレイヤのオンとオフを切り替えると、マップ表示を変更できます。ラベリングも、それぞれのレイヤについてオンとオフを切り替えることができます。

また、ArcCatalog を使って StreetMap レイヤを表示することもできます。DVD で StreetMap North America.lyr ファイルを選択して、[プレビュー] タブをクリックします。マップの別のレイヤを表示する場合は、[拡大] ツールと [縮小] ツールを使用します。

StreetMap North America を使用したルート検索

ArcGIS では、[ルート検索] ダイアログ ボックスまたは ArcGIS Network Analyst エクステンションで北米のルートを検索をする場合、StreetMap North America データセットを使用できます。このルート検索サービスを使用するには、[ルート検索] ダイアログ ボックスの [オプション] タブの上の部分で、Esri Data & Maps and StreetMap North America DVD の \streetmap_na\data フォルダにある streets.rs ファイルを参照します。

StreetMap North America 住所ロケータを使用した ArcGIS 10 Desktop でのジオコーディング

StreetMap North America データセットには、北米のジオコーディングの住所にそのまま使用できる住所ロケータがいくつか用意されています。ジオコーディングに ArcCatalog または ArcMap を使用する場合は、Esri Data & Maps and StreetMap North America DVD の \streetmap_na\data フォルダにある StreetMap North America の住所ロケータを参照できます。

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9/14/2013