ジオタグ付き写真 → ポイント(GeoTagged Photos To Points) (データの管理)
サマリ
ジオタグ付き写真に保存された X、Y、および Z 座標情報からポイントを作成します。また、写真ファイルを出力フィーチャクラスのフィーチャにジオデータベース アタッチメントとして追加することもできます。
図
使用法
このツールは、有効な Exif(Exchangeable image file format)メタデータを含む JPEG および TIFF 写真ファイルから経度、緯度、および高度の情報を読み取り、これらの座標と関連属性を出力ポイント フィーチャクラスに書き出します。多くの場合、これらの写真は GPS ユニットを内蔵したデジタル カメラや GPS ユニットを装着したデジタル カメラ、またはスマートフォンで撮影されます。
-
出力フィーチャクラスには 3 つの属性フィールドがあります。
- Path - ポイントの生成に使用する写真ファイルの絶対パス(たとえば、C:\data\photos\Pic0001.jpg)
- Name - 写真ファイルの短い名前(たとえば、Pic0001.jpg)
- DateTime - 写真ファイルの元の撮影日時(たとえば、2010:11:21 15:23:34)
出力の DateTime フィールドは、yyyy:MM:dd HH:mm:ss という形式のタイムスタンプを含むテキスト フィールドです。このテキスト フィールドを、データを分析して時間に対応付ける際に使用できる適切な日時フィールドに変換するには、[時刻フィールドの変換(Convert Time Field)] ツールを使用します。
出力の DateTime フィールドの値が Null または空の場合は、デバイスがジオタグ付きの写真から使用可能なタイムスタンプを取得していない可能性があります。写真ファイルには撮影日または変更日のプロパティがありますが、これらが写真の撮影日時を表していない場合もあります。
写真の X、Y 座標が 0,0 である場合、その写真ではポイントが生成されません。このような空の座標は、通常、カメラの GPS が受信する信号が不十分で実際の座標を取得できないために発生します。[ジオタグが付加されていない写真を含める] パラメータをオン(スクリプトの場合は ALL_PHOTOS)にすると、写真は NULL ジオメトリを含む出力レコードとして追加されます。
GPS 受信機で使用される座標系が GCS_WGS_1984 空間参照であるため、出力フィーチャクラスでも GCS_WGS_1984 空間参照が使用されます。
構文
パラメータ | 説明 | データ タイプ |
Input_Folder |
写真ファイルが保存されているフォルダ。このフォルダの写真は再帰的にスキャンされ、このフォルダにある写真と、そのサブフォルダにある写真のすべてが出力に追加されます。 | Folder |
Output_Feature_Class |
出力ポイント フィーチャクラス。 | Feature Class |
Invalid_Photos_Table (オプション) |
入力フォルダにある写真ファイルを、有効な Exif メタデータまたは空の GPS 座標とともに一覧で示すオプションの出力テーブル。 パスが指定されていない場合、このテーブルは作成されません。 | Table |
Include_Non-GeoTagged_Photos (オプション) |
すべての写真ファイルを出力フィーチャクラスにレコードとして追加するか、有効な GPS 座標を持つファイルだけを追加するかを指定します。
| Boolean |
Add_Photos_As_Attachments (オプション) |
写真ファイルを出力フィーチャクラスにジオデータベース アタッチメントとして追加するかどうかを指定します。 ライセンス: アタッチメントを追加するには、最低でも ArcGIS for Desktop Standard ライセンスが必要です。また、出力フィーチャクラスは、バージョン 10 以上に含まれている必要があります。
| Boolean |
コードのサンプル
次の Python ウィンドウのスニペットは、GeoTaggedPhotosToPoints(ジオタグ付き写真 → ポイント)ツールを使用する方法を示しています。
import arcpy
arcpy.GeoTaggedPhotosToPoints_management("c:/data/photos", "c:/data/city.gdb/photo_points", "", "ONLY_GEOTAGGED", "ADD_ATTACHMENTS")
次のスクリプトは、GeoTaggedPhotosToPoints(ジオタグ付き写真 → ポイント)ツールを使用する方法を示しています。
"""Name: GeoTaggedPhotosToPoints example
Description: Convert a folder of photos to points, then perform a buffer
"""
# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
# Set environment settings
env.workspace = "C:/data"
# Set local variables
inFolder = "photos"
outFeatures = "city.gdb/photos_points"
badPhotosList = "city.gdb/photos_noGPS"
photoOption = "ONLY_GEOTAGGED"
attachmentsOption = "ADD_ATTACHMENTS"
buffers = "city.gdb/photos_points_buffer"
bufferDist = "1 Miles"
arcpy.GeoTaggedPhotosToPoints_management(inFolder, outFeatures, badPhotosList, photoOption, attachmentsOption)
arcpy.Buffer_analaysis(outFeatures, buffers, bufferDist)