ジオメトリック ネットワークの作成(Create Geometric Network) (データ管理)

ライセンス レベル:BasicStandardAdvanced

サマリ

指定したフィーチャクラス、各フィーチャクラスの役割、および指定されたウェイトとウェイトの関連付けを使用して、ジオデータベースにジオメトリック ネットワークを作成します。

使用法

構文

CreateGeometricNetwork_management (in_feature_dataset, out_name, in_source_feature_classes, {snap_tolerance}, {weights}, {weight_associations}, {z_snap_tolerance}, {preserve_enabled_values})
パラメータ説明データ タイプ
in_feature_dataset

ジオメトリック ネットワークを作成するフィーチャ データセット。エンタープライズ ジオデータベースでは、ジオメトリック ネットワークに組み込まれるフィーチャ データセットおよびフィーチャクラスは、バージョン対応にできません。

Feature Dataset
out_name

作成するジオメトリック ネットワークの名前。

String
in_source_feature_classes
[[feature_class_name, role, source_or_sink],...]

ジオメトリック ネットワークに追加する入力フィーチャクラスと、ジオメトリック ネットワークにおけるフィーチャクラスの役割。指定できる役割は次のとおりです。

  • SIMPLE_JUNCTION - ポイント フィーチャクラスではこのオプションを使用します。
  • SIMPLE_EDGE - ライン フィーチャクラスで使用し、リソースは、一方の端点からもう一方の端点に向かう一方向にしか流出しません。
  • COMPLEX_EDGE - ライン フィーチャクラスで使用し、エッジの長さに沿ってリソースを吸い上げます。

シンプル ジャンクション フィーチャクラスでは、[ソース] と [シンク] を使用してフロー方向に関与するかどうかを指定します。

  • YES - シンプル ジャンクション フィーチャクラスをソースまたはシンクとして、フロー方向を確立します。
  • NO - シンプル ジャンクション フィーチャクラスは、フロー方向の確立においてソースまたはシンクとして機能しません。

Value Table
snap_tolerance
(オプション)

ジオメトリック ネットワークに対して設定されるスナップ許容値。この値が大きいほど、頂点が一緒にスナップされる可能性が高くなります。デフォルト値は空です。この場合、ジオメトリック ネットワークの作成中にスナップは実行されません。ジオメトリック ネットワークの作成中に実行されたスナップは、元に戻せません。

Double
weights
[[weight_name, type, bitgate_size],...]
(オプション)

ウェイトは、ネットワーク内のエッジに沿って移動する際のコストです。たとえば水道網の場合は、ウェイトをパイプの長さで表せます。ウェイト名、ウェイト タイプ、およびサイズ(ビットゲート ウェイトの場合)を指定します。ウェイトのタイプは、ウェイトに関連付けることができるフィーチャクラス フィールドによって決まります。タイプには次のいずれかを指定できます。

  • Integer - Short Integer または Long Integer タイプのフィールドに関連付けることができます。
  • Single - Float タイプのフィールドに関連付けることができます。
  • Double - Float または Double タイプのフィールドに関連付けることができます。
  • Bitgate - Short Integer または Long Integer タイプのフィールドに関連付けることができます。サポートされるのは 0 ~ 31 の値だけです。

Value Table
weight_associations
[[feature_class_name, field, weight_name],...]
(オプション)

フィールドおよびフィーチャクラスごとに、ウェイトの関連付けを指定します。新しいネットワーク ウェイトを追加するときには、フィーチャクラス内でフィーチャのウェイトを決定する値を持つフィールドに関連付ける必要があります。

Value Table
z_snap_tolerance
(オプション)

Z 座標ベースのスナップを使用するジオメトリック ネットワークで設定するスナップ許容値。この値が大きいほど、頂点が一緒にスナップされる可能性が高くなります。デフォルト値は空です。この場合、ジオメトリック ネットワークの作成中にスナップは実行されず、ジオメトリック ネットワークは Z 値をサポートしません。値が 0 の場合、ジオメトリック ネットワークの作成中にスナップは実行されませんが、ジオメトリック ネットワークは Z 値をサポートします。

Double
preserve_enabled_values
(オプション)

既存の有効フィールドの値を維持するか、値をデフォルト値の True にリセットするかを指定します。

  • PRESERVE_ENABLED既存の有効フィールドにある有効な値(True または False)が保存されます。これがデフォルトです。
  • NO_PRESERVE_ENABLED 既存の有効フィールドにある有効な値(True または False)は保存されません。
Boolean

コードのサンプル

CreateGeometricNetwork(ジオメトリック ネットワークの作成)の例(スタンドアロン スクリプト)

次の Python ウィンドウ スクリプトは、イミディエイト モードで CreateGeometricNetwork(ジオメトリック ネットワークの作成)関数を使用して、6 つのフィーチャクラス、そのうちの 2 つのクラスに関連付けられた 1 つのウェイト、およびスナップ許容値を含むジオメトリック ネットワークを作成する方法を示しています。

# Import arcpy module
import arcpy

# Local variables:
Water = "C:/arcgis/ArcTutor/BuildingaGeodatabase/Montgomery.gdb/Water"

# Process: Create Geometric Network
arcpy.CreateGeometricNetwork(Water, "Water_Net", "Distribmains COMPLEX_EDGE NO;Fittings SIMPLE_JUNCTION NO;Hydrants SIMPLE_JUNCTION NO;Sysvalves SIMPLE_JUNCTION NO;Tanks SIMPLE_JUNCTION YES;Transmains COMPLEX_EDGE NO", "0.5", "Friction_Factor DOUBLE #", "Distribmains FRICTION_FACTOR Friction_Factor;Transmains FRICTION_FACTOR Friction_Factor", "", "PRESERVE_ENABLED")

環境

このツールはジオプロセシング環境を使用していません

関連トピック

ライセンス情報

ArcGIS for Desktop Basic: ×
ArcGIS for Desktop Standard: ○
ArcGIS for Desktop Advanced: ○
9/14/2013