ラスタ比較(Raster Compare) (データの管理)

ライセンス レベル:BasicStandardAdvanced

サマリ

2 つのラスタ データセット、2 つのラスタ カタログ、または 2 つのモザイク データセットのプロパティを比較し、比較結果を返します。

使用法

構文

RasterCompare_management (in_base_raster, in_test_raster, {compare_type}, {ignore_option}, {continue_compare}, {out_compare_file}, {parameter_tolerances}, {attribute_tolerances}, {omit_field})
パラメータ説明データ タイプ
in_base_raster

テスト ラスタと比較される入力ラスタ。

入力として有効なのはラスタ データセット、ラスタ カタログ、またはモザイク データセットなどです。

Raster Layer; Raster Catalog Layer; Mosaic Layer
in_test_raster

入力ベース ラスタと比較されるラスタ データセット。

入力として有効なのはラスタ データセット、ラスタ カタログ、またはモザイク データセットなどです。

Raster Layer; Raster Catalog Layer; Mosaic Layer
compare_type
(オプション)

比較のタイプ。

  • RASTER_DATASETラスタ データセットのプロパティを比較します。
  • GDB_RASTER_DATASETジオデータベース内のラスタ データセットのプロパティを比較します。
  • GDB_RASTER_CATALOGジオデータベース内のラスタ カタログのプロパティを比較します。
  • MOSAIC_DATASETモザイク データセットのプロパティを比較します。
String
ignore_option
[ignore_option,...]
(オプション)

指定されたプロパティは、比較時に比較されません。

ツール ダイアログを開き、[比較対象外のプロパティ] パラメータの値のリストを表示します。[比較するタイプ] により、有効な [比較対象外のプロパティ] が決まります。

String
continue_compare
(オプション)

最初の不一致を検出した後にすべてのプロパティを比較するかどうかを示します。

  • NO_CONTINUE_COMPARE最初の不一致を検出した後に停止します。これがデフォルトです。
  • CONTINUE_COMPARE最初の不一致を検出した後に他のプロパティを比較します。
Boolean
out_compare_file
(オプション)

比較結果が格納されるテキスト ファイルの名前とパス。

File
parameter_tolerances
[[Parameter, Tolerance, Type],...]
(オプション)

パラメータ許容値により、パラメータ値と正確性の余裕度を比較できます。これにより、データの処理中に発生している可能性のあるわずかな変化を把握できます。

パラメータのタイプのリストに、許容値を設定するパラメータを選択します。パラメータごとに、許容値と許容値のタイプを設定する必要があります。許容値のタイプは、Value(許容値そのもの)か Fraction(比率)のいずれかです。Fraction タイプでは、ベース値に基づく比率が使用されます。したがって、比較のための許容値はベース値に比率を掛けた値になります。たとえば、ベース値が 100 のときに Fraction の許容値を 0.00001 に設定した場合、比較のための許容値は 100 * 0.00001 = 0.001 になります。

  • Allこのオプションは、範囲、ピクセル値、最小ピクセル値、最大ピクセル値、平均ピクセル値、および標準偏差ピクセル値に同じ許容値を適用します。
  • Extentラスタの範囲には、許容値が設定されます。
  • Pixel_Valueラスタのピクセル値には、許容値が設定されます。
  • Statistics_Minimumラスタの最小ピクセル値には、許容値が設定されます。
  • Statistics_Maximumラスタの最大ピクセル値には、許容値が設定されます。
  • Statistics_Meanラスタの平均ピクセル値には、許容値が設定されます。
  • Statistics_Standard_Deviationラスタの標準偏差ピクセル値には、許容値が設定されます。
Value Table
attribute_tolerances
[[Field, Tolerance],...]
(オプション)

属性許容値により、属性値と正確性の余裕度を比較できます。これにより、データの処理中に発生している可能性のあるわずかな変化を把握できます。

許容値を設定するパラメータごとにフィールド名と許容値を入力します。許容値は許容する実際の値であり、比率ではありません。

Value Table
omit_field
[omit_field,...]
(オプション)

これらは比較の結果の中で除外したいフィールドです。比較から除外するフィールドを入力します。

ラスタ カタログ シナリオに対処するときには、カタログ アイテム内の属性ではなく、ラスタ カタログの属性列を比較します。

String

コードのサンプル

RasterCompare(ラスタ比較)の例 1(Python ウィンドウ)

以下は、RasterCompare(ラスタ比較)を実行する Python サンプルです。

import arcpy
RasterCompare_management("C:/workspace/image1.tif","C:/workspace/image2.tif",\
                         "RASTER_DATASET","'Pyramids Exist'",\
                         "CONTINUE_COMPARE","C:/workspace/compare01.txt",\
                         "Pixel_Value 1 Value","Count 5","OID")
RasterCompare(ラスタ比較)の例 2(スタンドアロン スクリプト)

以下は、RasterCompare(ラスタ比較)を実行する Python サンプルです。

##====================================
##Raster Compare
##Usage: RasterCompare_management in_base_raster in_test_raster {RASTER_DATASET |
##                                GDB_RASTER_DATASET | GDB_RASTER_CATALOG |
##                                MOSAIC_DATASET} {ignore_option;ignore_option...}
##                                {NO_CONTINUE_COMPARE | CONTINUE_COMPARE} 
##                                {out_compare_file} {Parameter {Tolerance} {Type};
##                                Parameter {Tolerance} {Type}...} {Field {Tolerance};
##                                Field {Tolerance}...} {omit_field;omit_field...} 
    
    
try:
    import arcpy
    
    arcpy.env.workspace = "c:/workspace"
    
    ##Compare two Raster dataset
    arcpy.RasterCompare_management("raster_base.tif","raster_test.tif","RASTER_DATASET",\
                                   "","CONTINUE_COMPARE","compareresult.txt","","","")
    
    ##Compare two Raster Catalog with ignore options
    arcpy.RasterCompare_management("fgdb.gdb/rc_base","fgdb.gdb/rc_test","RASTER_CATALOG",\
                                   "IsManaged;Extent","CONTINUE_COMPARE","compareresult2.txt",\
                                   "","","DATE")
    
    ##Compare two Mosaic Dataset with torelance
    arcpy.RasterCompare_management("fgdb.gdb/md_base","fgdb.gdb/md_test","MOSAIC_DATASET",\
                                   "IsEmbedded;Seamline","CONTINUE_COMPARE","compareresult3.txt",\
                                   "All 0.00001 Fraction","HighPS 0.0001;LowPS 0.0001",\
                                   "ItemTS;UriHash")
    
except:
    print "Raster Compare exsample failed."
    print arcpy.GetMessages()

環境

関連トピック

ライセンス情報

ArcGIS for Desktop Basic: ○
ArcGIS for Desktop Standard: ○
ArcGIS for Desktop Advanced: ○
9/14/2013