ユーザ インタフェースの言語の選択
ArcGIS は、英語以外の言語を第一言語とする、世界中のさまざまな地域で使用されています。地域によってはローカライズ版のユーザ インタフェースとヘルプが提供されていて、ユーザが母国語で ArcGIS を使用することができる場合もあります。ローカライズ版のユーザ インタフェースとヘルプは、言語パックあるいは言語サプリメントと呼ばれるパッケージにインストールされるのが一般的です。
ユーザ インタフェースの言語の変更方法
ArcGIS 10 以降をご使用の場合、言語パックをインストールしても、英語版のソフトウェアは上書きされません。言語パックをインストールすると、ユーザ インタフェース言語として英語または他の言語を選択できるオプションが表示されるようになります。ソフトウェアを使って作業するユーザは通常、担当のシステム管理者がインストールしておいた言語パックを使用することになります。ただし、場合によっては、ユーザ インタフェースの言語を変更したいこともあります。この言語の変更を行うには、ArcGIS Administrator を使用します。Windows オペレーティング システムでは、管理者権限がなくてもユーザ インタフェースの言語を変更できます。
ArcGIS Administrator には、[高度な設定] ボタンが用意されています。このボタンをクリックすると、ユーザ インタフェースの言語を設定できるダイアログが表示されます。ここで言語を設定しておくと、以下に挙げるアプリケーションのすべてのグラフィカル ユーザ インタフェースに使用されるようになります。
- ArcGIS Administrator
- License Server Administrator(ArcGIS for Desktop または ArcGIS Engine と同じコンピュータ上に、ArcGIS 10 License Manager がインストールされている場合)
- ソフトウェア認証ウィザード
- ArcMap
- ArcCatalog
- ArcGlobe
- ArcScene
- 任意の C/C++ ArcGIS Engine Runtime アプリケーション
- ArcGIS Administrator を使用して、コンテンツ ウィンドウで ArcGIS ノードをクリックします。
- [高度な設定] をクリックします。
- 使用する言語を選択し、[OK] をクリックします。
- [適用] をクリックして ArcGIS Administrator を閉じることなく変更内容を適用するか、[OK] をクリックして変更内容を適用し、ArcGIS Administrator を閉じます。
.NET または Java で作成されたアプリケーション用のユーザ インタフェース言語は、ArcGIS Administrator の制御外です。そのようなアプリケーションは、オペレーティング システムの設定のみに依存しています。
[高度な設定] ボタンをクリックしたときに表示される選択項目は、次の 2 つだけです。
- 表示言語
- 英語
この場合、言語パックは一切インストールされていないことになります。[表示言語] を選択した場合は、そのオペレーティング システムで定義されている表示言語も表示されます。たとえば、米国圏ではユーザに「(English - United States)」と表示されます。英語は常にオプションになります。これは、英語ユーザ インタフェースおよびヘルプは常にインストールされるという理由からです。ローカライズ版のユーザ インタフェースまたはヘルプがアプリケーションに検出できない場合は、デフォルトで英語に設定されます。
インストールされている言語パックにローカライズ版のヘルプが用意されている場合は、アプリケーションの [ヘルプ] ボタンをクリックすると、所定のユーザ インタフェース言語でヘルプが起動されます。