<port>@<host> の定義によるライセンス サーバ(1 つまたは複数)の指定

<port>@<host> 関数を使用して、ライセンス マネージャを定義できます。この方法はアーキテクチャに拘束されません。理由は、<port>@<host> で定義されたライセンス サーバは、指定された TCP/IP ポートを介して ARCGIS デーモンと直接やり取りするためです。結果として、アーキテクチャ固有のライセンス ファイルの制限を回避できます。

ARCGIS_LICENSE_FILE 環境変数を設定すると、<port>@<host> 機能が有効になります。この変数は、サーバ側ではなくクライアント環境で設定します。<port> 値は、ライセンス マネージャのインストール パスにある service.txt ファイル内の SERVER 行に表示されます。TCP/IP <port> は、SERVER 行の末尾に表示されます。<host> 値はライセンス マネージャの名前です。

なお、ライセンス ファイル内のポート番号が 27000 ~ 27009 の範囲(最小/最大値を含む)に収まっている限り、<port>@<host> は単に @<host> と略記できます。

ライセンス サーバの定義に <port>@<host> を定義する方法を使用するメリットの 1 つは、ファイアウォール経由で稼働しているライセンス サービスを取得できることです。環境によっては、ライセンス サーバとクライアント コンピュータ間の通信がファイアウォールで遮断されてしまう場合があります。

関連項目: ArcGIS デーモンを 1 つのポートにロックする手順

9/14/2013