ArcGIS Web Applications のサイレント インストール
Windows インストーラのコマンド ライン パラメータを使用してセットアップを実行すると、ユーザ インタフェースを使用せずに ArcGIS Web Applications for the Microsoft .NET Framework をインストールできます。
要件
- ArcGIS Web Applications for the Microsoft .NET Framework をインストールするには、システム要件をすべて満たしている必要があります。システム要件の詳細については、「システム要件」をご参照ください。
インストール先を指定するコマンド ライン パラメータ
ArcGIS Web Applications の MSI を直接実行する際に使用するコマンド ライン パラメータを以下に示します。ArcGIS Web Applications のインストール場所を変更するには、MSI のコマンドで次のパラメータを使用します。
- INSTALLDIR=<ArcGIS Web Applications のインストール場所>
このプロパティを使用することで、ArcGIS Web Applications のインストール先をコマンド ラインで指定できます。このプロパティを設定しない場合、デフォルトの C:\Program Files\ArcGIS\WebADF\ がインストール先となります。
ArcGIS Web Applications for the Microsoft .NET Framework の標準サイレント インストール
コマンド ラインから以下のコマンドを実行します。
msiexec /i <setup location>\setup.msi /qb
追加のコマンド ライン パラメータとして、以下を使用できます。
INSTALLDIR=<デフォルトの C:\Program Files\Arcgis\WebADF\ を使用しない場合のインストール ディレクトリ>
例を示します。
msiexec /i \\machinename\Web_Applications\setup.msi INSTALLDIR=C:\MyCustomLocation /qb
標準インストールでは、利用可能な機能がすべてインストールされます。
ArcGIS Web Applications for the Microsoft .NET Framework のカスタム サイレント インストール
コマンド ラインから以下のコマンドを実行します。
msiexec /i <setup location>\setup.msi /qb ADDLOCAL=<feature1>,<feature2>,....
インストール機能を以下のように指定します。
ADDLOCAL 機能 |
インストール機能 |
説明 |
Applications_Manager |
Web Applications Manager |
Web Applications Manager を利用すると、Web マッピング アプリケーションを作成できます。 |
Web_Applications_Developer |
Web Application Developer Framework |
Web ADF により、Web アプリケーションの開発が容易になります。Web コントロール、テンプレート、サンプル、およびドキュメントが含まれます。 |
Software_Developer_Kit |
Software Developer Kit |
Web Application Developer Framework を使用したアプリケーションの開発を支援するコンポーネントです。 |
VS2010 |
Visual Studio |
この機能は、Web コントロール、テンプレート、および開発者用ヘルプを Visual Studio 2010 に統合します。 |
VWEB2010 |
Visual Web Developer Express |
この機能は、Web コントロール、Web マッピング、アプリケーション テンプレート、および開発者用ヘルプを Visual Web Developer Express に統合します。 |
ArcGIS_Web_API_Shortcuts | ArcGIS Applications and APIs Shortcuts | ArcGIS Applications and APIs Shortcuts は、GIS サービスを表示して使用するアプリケーションを構築および開発するために、オンライン リソースと SDK へのアクセスを提供します。 |
Applications Manager を構成するためのコマンド ライン プロパティ
次に示すコマンド ライン プロパティは、IIS に依存する Web Applications Manager 機能を構成する際に使用します。Web Applications Manager をインストールするには IIS が必要です。
- INSTANCE=<ArcGIS Web Applications Manager インスタンスの名前>
このコマンド ライン パラメータはオプションです。デフォルトで、INSTANCE プロパティは ArcGIS に設定されます。コマンド ラインで INSTANCE パラメータを呼び出さない場合、インスタンスは ArcGIS として作成されます。INSTANCE パラメータでは、小文字と大文字が区別されます。インスタンス名にはスペース、日本語、特殊文字を使用できません。
- WEBSITE_ID=<Web サイトの数値>
WEBSITE_ID パラメータは、ArcGIS Web Applications Manager インスタンスを作成する Web サイトを決定するために使用されます。WEBSITE_ID の値は、サーバ上の各 Web サイトに固有の数値で、IIS によって割り当てられます。サーバ上の Web サイトの ID は、IIS Manager で見つけることができます。デフォルトの Web サイトでは、Web サイト ID が 1 になります。このコマンド ライン パラメータはオプションです。デフォルトでは、(複数の Web サイトが存在する場合でも)WEBSITE_ID パラメータはデフォルトのWeb サイトの値に設定されます。WEBSITE_ID パラメータでは、小文字と大文字が区別されます。
例を示します。
msiexec /i \\machinename\Web_Applications\setup.msi /qb InstallDir=C:\MyCustomInstall INSTANCE=ArcGIS_External WEBSITE_ID=4059640
ArcGIS Web Applications for the Microsoft .NET Framework のサイレント アンインストール
コマンド ラインから以下のコマンドを実行します。
msiexec /x {9FB86290-E16D-47BF-8A98-906C32920941} /qb