ArcGIS for Desktop での ArcGIS Server への接続について
ArcCatalog および ArcGIS for Desktop のカタログ ウィンドウでは、ArcGIS Server サイトへの接続に関する 3 つのオプションを利用できます。つまり、サービスを使用するときの [GIS サービスを使用する] 接続、サービスを公開するときの [GIS サービスを公開する] 接続、およびサイトを管理するときの [GIS サーバを管理する] 接続の 3 オプションです。
接続のタイプ
管理者接続(GIS サーバの管理)
[GIS サービスを管理する] 接続を使用して ArcGIS Server サイトに接続すると、構成ストアの場所、クラスタ構成、サイトに参加しているコンピュータのリストなどのサーバ プロパティを編集できます。また、サービスを公開、追加、削除、開始、停止することもできます。
接続時には、ArcGIS Server に対する管理者権限が付与されたユーザ名とパスワードが要求されます。これには、最初に ArcGIS Server サイトを作成したとき(つまり、ArcGIS Server Manager に最初にログインしたとき)に定義した主サイトの管理者アカウントか、セキュリティ ストアに追加され、管理者権限を付与された別のアカウントを使用できます。
管理者接続の実行方法については、「ArcGIS for Desktop での ArcGIS Server への管理者接続の作成」をご参照ください。
公開者接続(GIS サービスの公開)
[GIS サービスを公開する] 接続を使用して ArcGIS Server サイトに接続すると、マップ ドキュメント、グローブ ドキュメント、データベース、サービス定義などの GIS リソースをサーバに公開できます。ディスク上にローカルに置かれているか、サーバへの接続の Drafts フォルダに保存されているドラフト サービスを構成し、公開することもできます。サイトのプロパティを編集することはできません。
接続時には、サーバ管理者によって公開権限以上が付与されているセキュリティ ストアからユーザ名とパスワードを入力する必要があります。
公開者接続の実行方法については、「ArcGIS for Desktop での ArcGIS Server への公開者接続の作成」をご参照ください。
ユーザ接続(GIS サービスの使用)
[GIS サービスを使用する] 接続で接続すると、サイトに公開されているサービスを表示および使用することができます。ただし、サーバ プロパティの編集、サービスの公開、サービス プロパティの編集、サービスの追加、削除、開始、停止、一時停止はできません。
接続時には、ユーザ名とパスワードをセキュリティ ストアから入力する必要があります。
ユーザ接続の実行方法については、「ArcGIS for Desktop での ArcGIS Server へのユーザ接続の作成」をご参照ください。
サーバ URL の指定
接続を試みると、ArcGIS Server サイトの URL を入力するように求められます。URL はサイトの構成によって異なります。例を示します。
サイト構成 | URL の構文 |
---|---|
ArcGIS Web Adaptor を含んでいるサイト | ArcGIS Web Adaptor をホストしている Web サーバの名前と Web Adaptor の名前を URL に含めます。ArcGIS Web Adaptor がデフォルトの Web サイト(ポート 80 など)にインストールされている場合は、ポート番号を含める必要がありません。例を示します。 http://<Web サーバ名>/<Web Adaptor 名> 逆に、ArcGIS Web Adaptor がデフォルトの Web サイト以外(たとえば、ポート 55)にインストールされている場合は、ポート番号を URL に含める必要があります。例を示します。 http://<Web サーバ名>:55/<Web Adaptor 名> |
ArcGIS Web Adaptor を含んでいないサイト | ArcGIS Server がインストールされている GIS サーバの名前、ポート 6080、および arcgis を URL に含めます。例を示します。 http://<サーバ名>:6080/arcgis |
ArcGIS Web Adaptor を含んでおらず、ArcGIS Server が 6080 以外のポートで稼働しているサイト | ArcGIS Server がインストールされている GIS サーバの名前と arcgis を URL に含めます。ArcGIS Server がデフォルトの Web サイト(ポート 80 など)で稼働するように構成されている場合は、ポート番号を含める必要がありません。例を示します。 http://<サーバ名>/arcgis 逆に、ArcGIS Server がデフォルトの Web サイト以外(たとえば、ポート 55)にインストールされている場合は、ポート番号を URL に含める必要があります。例を示します。 http://<サーバ名>:55/arcgis |
サーバ管理者がサーバへの管理者アクセスを遮断するように Web Adaptor を構成している場合は、ArcGIS for Desktop で、管理者または公開者接続を使用し、Web Adaptor URL を介してサーバに接続することはできません。そのかわりに、URL 形式 http://<GIS サーバ>:6080/arcgis を使用して GIS サーバに直接接続できます。
ArcGIS Web Adaptor の詳細については、「ArcGIS Web Adaptor について」をご参照ください。ArcGIS Server サイトの構成については、「導入シナリオ」をご参照ください。