1 台のコンピュータへの ArcGIS for Server のインストール

以下の手順は、1 台のコンピュータへの ArcGIS for Server のインストール プロセスを示したものです。ArcGIS for Server を複数のコンピュータにインストールする場合は、「ArcGIS for Server の複数のコンピュータへのインストール」の指示をご参照ください。

注意注意:

SP1 をインストールしていますか?詳細については、「ArcGIS 10.1 SP1 for Server について」をご参照ください。

ArcGIS for Server のインストールの準備

  1. ArcGIS for Server のインストール先とするコンピュータの認証ファイルを取得します。
  2. サイトがシステム要件を満たしていることを確認します。詳細については、「システム要件」をご参照ください。
  3. 管理者権限のあるユーザでログインします。
  4. コンピュータ上で起動している他のアプリケーションをすべて終了します。
  5. ArcGIS for Server セットアップをダウンロードしたフォルダを参照します。または、ArcGIS for Server メディアを適切なドライブに挿入して、セットアップを自動起動します。

これで、ArcGIS for Server をインストールする準備が整いました。

注意注意:

ArcGIS for Server には、Microsoft Internet Explorer 7 以降が必要です。ArcGIS for Server をインストールするには、Internet Explorer 7 以降を入手してインストールしておく必要があります。

ArcGIS for Server のインストール方法

  1. ArcGIS for Server セットアップ プログラムをダウンロードすると、ダウンロード終了時にプログラムが自動的に起動されます。ArcGIS for Server セットアップ プログラムが自動的に起動されなかった場合は、セットアップ ファイルのダウンロード先を参照し、Setup.exe をダブルクリックします。

  2. インストール中に、ライセンス合意書の内容に合意します。合意しない場合は、終了してください。

  3. ArcGIS for Server セットアップ プログラムには、インストールされる機能が表示されます。

    インストールする機能の選択

    注意注意:

    [機能の選択] ダイアログ ボックスの次に以下のダイアログ ボックスが表示された場合は、コンピュータに Microsoft .NET Framework 3.5 Service Pack 1(SP1)がインストールされていないことを意味します。.NET Extension Support 機能には、.NET Framework 3.5 SP1 が必要です。サーバ オブジェクト エクステンション(SOE)の開発および使用には、.NET Extension Support 機能が必要です。SOE の開発または使用を意図している場合は、ダイアログ ボックスの指示に従って .NET Extension Support 機能をインストールしてください。Microsoft .NET Framework 3.5 SP1 のインストールについては、「システム要件」をご参照ください。

    [依存関係の不足] ダイアログ ボックス

  4. コンピュータに Python 2.7 または Numerical Python 1.6.1 がインストールされていない場合は、ArcGIS for Server セットアップで自動的にインストールされます。デフォルトのインストール先は C:\Python27\ です。

    [Python インストール先] ダイアログ ボックス

  5. 地理情報システム(GIS)サーバ内のさまざまな機能を実行する際に ArcGIS for Server で使用するアカウントを指定します。[アカウント名とパスワードを指定します][このセットアップを以前実行した時に生成されたアカウント情報の構成ファイルを指定します。] という 2 つのオプションが表示されます。

    • 1 つめのオプション [アカウント名とパスワードを指定します] を選択すると、アカウントの名前とパスワードを直接指定できます。ローカル アカウントまたはドメイン アカウントを使用できます。指定したアカウントは、管理者グループの一員である必要はありませんので注意してください。ローカル オペレーティング システム アカウントを使用する場合は、アカウントが未作成であれば自動的に作成されます。デフォルトのアカウント名は、arcgis です。詳細については、「ArcGIS Server アカウント」をご参照ください。

      注意注意:

      運用システムの場合は、ドメインまたは Active Directory にすでに保存されているアカウントを使用し、組織のセキュリティ ポリシーに従うことを推奨します。インストール中にローカル アカウントが作成されるのは、ArcGIS for Server のインストールが短縮化されるためです。

      ArcGIS Server アカウントの指定

      ドメイン アカウントを入力する場合は、必ずドメインにすでに存在するアカウントを指定してください。また、以下の形式で入力する必要があります。

      ドメイン アカウントの使用

    • 以前に実行した ArcGIS for Server セットアップで生成されたサーバ構成ファイルがある場合は、[…構成ファイルを指定します。] オプションを選択します。サーバ構成ファイルの場所を参照します。ArcGIS Server アカウントに、構成ファイルに保存されたアカウント情報が自動的に設定されます。

      サーバ構成ファイルのインポート

  6. [アカウント名とパスワードを指定します] を選択して、ArcGIS for Server のアカウント情報を手動で入力した場合は、次のダイアログ ボックスに、サーバ構成ファイルの出力を選択できるオプションが表示されます。構成ファイルを出力しない場合は、[次へ] をクリックして、デフォルトの [構成ファイルを出力しない] オプションを受け入れます。今後のインストールのためにサーバ構成ファイルをエクスポートする場合は、[構成ファイルを出力する] オプションを選択します。セキュリティで保護されたフォルダを参照して、構成ファイルの名前を入力します。ArcGIS Server のアカウント情報が、指定したサーバ構成ファイルに出力されます。

    注意注意:

    サーバ構成ファイルの出力を検討した方がよい場合がいくつかあります。

    • 複数のコンピュータにインストールする際に、同じ ArcGIS Server アカウントを作成する場合。
    • 新しいバージョンにアップグレードする際に使用できるようアカウントを保存する場合。
    • ユーザ名およびパスワードが暗号化された状態でサイレント インストールを実行する場合。

    サーバ構成ファイルの出力

    注意注意:

    サーバ構成ファイルをネットワーク共有に出力する場合、ArcGIS for Server がインストールされているコンピュータ上のローカル システム アカウントは、そのネットワーク共有への書き込み権限を持っている必要があります。たとえば、Quick というコンピュータに ArcGIS for Server をインストールしている場合、Quick のローカル システム アカウントは、ネットワーク共有への書き込み権限を持っている必要があります。権限が設定されていない場合、サーバ構成ファイルは正常に出力されません。ネットワーク共有に対する権限の設定方法がわからない場合は、システム管理者に連絡するか、サーバ構成ファイルをローカルに出力してから、それをネットワーク共有にコピーします。

  7. 画面上の指示に従って、インストールを完了します。

  8. インストールの完了後、ソフトウェア認証ウィザードが起動します。詳細については、「ArcGIS for Server の認証」をご参照ください。

  9. 認証の終了後には、ArcGIS Server Manager が表示されます。これで Manager にログインして、新しいサイトを作成できます。詳細については、「新しいサイトの作成」をご参照ください。

  10. 運用のためのサイトを準備している場合は、ArcGIS Web Adaptor をインストールしてください。Web Adaptor は、エンタープライズ Web サーバと ArcGIS Server サイト間のリンクを提供します。これにより、受信したリクエストに対するポート、アドレス、認証設定を選択できます。また、外部のユーザによる Manager と Administrator Directory へのアクセスを防ぎます。詳細については、「ArcGIS Web Adaptor について」をご参照ください。

  11. サービスの公開作業の大半は ArcGIS for Desktop で行われます。マップ、グローブ、ジオデータベースなどの作成もここで行います。ArcGIS for Desktop から直接サービスを公開するには、ArcCatalog、または ArcMap のカタログ ウィンドウを使用して、サーバへの接続を定義します。接続を定義すると、接続情報がコンピュータに保存され、サービスを公開するときにいつでも参照できるようになります。

    管理者権限で接続を確立すると、ArcGIS for Desktop からいくつかのサーバ管理機能も実行できるようになります。手順については、「ArcGIS for Desktop での ArcGIS Server への管理者接続の作成」をご参照ください。

  12. サービスで参照されるすべてのデータに ArcGIS for Server がアクセスできることを確認します。詳細については、「データを ArcGIS Server でアクセス可能にする」をご参照ください。

  13. サーバへの接続が確立されたら、GIS リソースをサービスとして公開する作業に取りかかることができます。サービスを追加するには、「サービスを公開する方法」の手順に従います。

  14. GIS サーバにサービスを追加した後は、そのサービスを多くの種類のアプリケーションで利用することができます。これには、ArcGIS Web API(アプリケーション プログラミング インタフェース)で作成するアプリケーションや、ArcGIS Explorer Online、ArcGIS.com マップ ビューア、または ArcGIS Viewer for Flex および ArcGIS Viewer for Silverlight などの既製の Web アプリケーションが含まれます。あるいは、ArcGIS Explorer、ArcMap、または ArcGlobe などのデスクトップ ベースのアプリケーションでサービスを表示することができます。iPhone、Android ベースのデバイス、および Windows Phone のようなモバイル デバイスでも GIS サービスを使用できます。初めて利用する場合は、「Web GIS アプリケーションの作成について」をご参照ください。

9/15/2013