ArcGIS 10.1 for Server インストールの新機能

バージョン 10.1 では、ArcGIS for Server で使用するアーキテクチャ、機能、およびワークフローが大幅に変更されています。このトピックでは、これらの変更の多くを説明します。このトピックは、特に、以前のバージョンの ArcGIS for Server をお使いの方に興味深い内容です。

簡易化されたインストール

ArcGIS for Server のインストール手順は、これまでのリリースと比較して大幅に簡易化されました。10.1 では、ポスト インストールを完了する必要も、SOM、SOC、または ArcGIS Web サービスのアカウントを構成する必要もありません。

Windows と Linux で区別されるセットアップ

これまでの ArcGIS for Server では、ArcGIS Server for the Microsoft .NET Framework と ArcGIS Server for the Java Platform という 2 つのセットアップが提供されていました。10.1 では、セットアップはオペレーティング システムで区別されます。2 つのセットアップは、ArcGIS for Server(Windows)と ArcGIS for Server(Linux)という名前になりました。

ArcGIS for Server が 64 ビット アプリケーションに

ArcGIS for Server はネイティブの 64 ビット アプリケーションで実行されるため、GIS サービスはハードウェアを最大限に活用できます。この変更により、ArcGIS for Server のスループットとスケーラビリティが強化されました。現在の業界標準は 64 ビットのハードウェアであるため、32 ビットのオペレーティング システムのサポートが終了されました。

64 ビット専用アプリケーションである ArcGIS for Server には、64 ビットの Linux コンピューティング プラットフォームが必要です。お使いのオペレーティング システムが ArcGIS for Server でサポートされているかどうかわからない場合は、「システム要件」トピックをご参照ください。

SOM-SOC モデルに代わる ArcGIS for Server サイト

ArcGIS Server のこれまでのバージョンでは、GIS サーバは SOC(サーバ オブジェクト コンテナ)とサーバ オブジェクト マネージャ(SOM)という 2 つの異なる部分で構成されていました。SOC は GIS サービスをホストし、SOM はこれらのサービスを管理してクライアントが使用できるように提供していました。

ArcGIS 10.1 for Server では、この SOM-SOC モデルの代わりに ArcGIS Server サイトを使用します。サイトとは、ArcGIS for Server をインストールし、一緒に機能するよう設定された、1 台以上のコンピュータ(GIS サーバ)を配置したものです。バージョン 10.1 のサイト アーキテクチャは SOM-SOC モデルよりも堅牢です。エラーの発生率が低減されたほか、新しいコンピュータのプロビジョニングと回復が簡易化されています。

ArcGIS for Server サイトの詳細については、「ArcGIS for Server サイトの詳細」をご参照ください。

ArcGIS Web Adaptor

ArcGIS Web Adaptor は、ArcGIS for Server を独自の Web サーバと連携させるためにインストールできるセットアップです。REST Web サービスと SOAP Web サービスは ArcGIS for Server でそのまま表示できますが、サイトのカスタム URL を構成する場合や、Web サーバのセキュリティ モデルと統合する場合は、ArcGIS Web Adaptor をインストールしてください。サイトの構成に複数のコンピュータを使用する場合や、GIS サーバのセキュリティを強化する場合にも、このコンポーネントの使用を推奨します。

詳細については、「ArcGIS Web Adaptor」をご参照ください。

9/15/2013