ArcGIS for Desktop のサイレント インストール
サイレント インストールを実行する場合は、ESRI_LICENSE_HOST、SOFTWARE_CLASS、SEAT_PREFERENCE、DESKTOP_CONFIG コマンド ライン パラメータを含むようにすることを強くお勧めします。 これによってユーザは、UI 操作や ArcGIS Administrator ウィザードを実行せずにインストールを実行できます。
10.2.2 へのアップグレード詳細については、「既存の_ArcGIS_Desktop_ユーザ」をご参照ください。
要件
- ArcGIS for Desktop のサイレント セットアップを実行するには、コンピュータに Windows インストーラ バージョン 3.1 がインストールされ、実行されている必要があります。
- Windows インストーラのインストールが必要な場合、実行可能な Windows インストーラ、instmsi3.exe には ArcGIS for Desktop インストール DVD からアクセスできます。
- サイレント インストールを実行する前に、10.1 より前のバージョンをすべてアンインストールする必要があります。
ArcGIS for Desktop インストールのコマンド ライン パラメータ
ArcGIS for Desktop の MSI を直接実行するためのコマンド ライン スイッチを以下に示します。必要に応じて、これらを MSI のコマンドと組み合わせて使用します。パラメータは、大文字と小文字を区別し、次のように定義して使用する必要があります。
パラメータ |
値 |
必須 |
説明 |
---|---|---|---|
ESRI_LICENSE_HOST= |
License Manager |
はい |
ライセンス マネージャのコンピュータ名。 |
SOFTWARE_CLASS= |
Viewer |
はい |
ArcGIS for Desktop を Basic(ArcView)としてインストール。 |
Editor |
ArcGIS for Desktop を Standard(ArcEditor)としてインストール。 |
||
Professional |
ArcGIS for Desktop を Advanced(ArcInfo)としてインストール。 |
||
SEAT_PREFERENCE= |
Fixed |
はい |
ArcGIS ソフトウェア クラスを単独使用ライセンスとしてインストール。 |
Float |
はい |
ArcGIS ソフトウェア クラスを同時使用ライセンスとしてインストール。 |
|
INSTALLDIR |
いいえ |
ArcGIS for Desktop のインストール場所。指定されていない場合は、%System Drive%\Program Files\ArcGIS になります。 |
|
INSTALLDIR1 |
いいえ |
Python のインストール場所。この機能が必要であるが、値が指定されていない場合、デフォルトの場所は、最適なディスク容量を持つローカル ドライブ上の Python27 です。 |
|
DESKTOP_CONFIG |
TRUE |
はい(コマンド ラインで ESRI_LICENSE_HOST、SOFTWARE_CLASS、および SEAT_PREFERENCE を指定した場合) |
このパラメータを TRUE に設定すると、セットアップの最後に ArcGIS Administrator ウィザードが自動的に起動しません。 |
RENEWAL_CHECK |
TRUE |
いいえ |
この値を TRUE に設定すると、ユーザは ArcGIS Administrator のライセンス更新オプションを使用して、期限の切れたライセンスを自動的に更新できます。これにより、新しいプロビジョニング ファイルを参照する必要がなくなります。 |
BLOCKADDINS |
#0 |
いいえ |
デジタル署名の有無にかかわらず、すべてのアドインを読み込みます。 |
#1 |
いいえ |
信頼できる認証機関によるデジタル署名のあるアドインのみを読み込んで使用します。 |
|
#2 |
いいえ |
Esri が公開しているアドインのみを読み込んで使用します。 |
|
#3 |
いいえ |
管理者フォルダのアドインと、Esri が公開しているすべてのアドインを読み込みます。 |
|
#4 |
いいえ |
このアプリケーションではアドインの読み込みや実行を行いません。 |
|
ENABLEEUEI |
0 |
いいえ |
Esri User Experience Improvement で、[participation] を有効にしないでください。 |
1(1 がデフォルト) |
いいえ |
Esri User Experience Improvement で、[participation] を有効にしてください。 |
|
MODIFYFLEXDACL |
TRUE |
いいえ |
デフォルト値は FALSE です。このプロパティを TRUE にすると、次の権限が変更され、任意のユーザが FlexNet アンカー サービスを管理できるようになります。 SERVICE_QUERY_CONFIG SERVICE_QUERY_STATUS SERVICE_ENUMERATE_DEPENDENTS SERVICE_START SERVICE_INTERROGATE SERVICE_USER_DEFINED_CONTROL READ_CONTROL |
ArcGIS for Desktop の標準インストールの自動実行方法
コマンド ラインからこのコマンドを実行することで、コンピュータ「GIS」をライセンス マネージャとする ArcInfo(同時使用ライセンス)として、ArcGIS for Desktop をインストールできます。また、この例では Python を D:\python27 にインストールします。
<setup staging location>\setup.exe ESRI_LICENSE_HOST=GIS SOFTWARE_CLASS=Professional SEAT_PREFERENCE=Float DESKTOP_CONFIG=TRUE INSTALLDIR1=D:\python /qb追加のコマンド ライン パラメータとして、以下を使用できます。
INSTALLDIR=<インストール ディレクトリ> を使用して、インストール場所を指定できます。INSTALLDIR パラメータが指定されていない場合、デフォルトの場所は C:\Program Files\ArcGIS です。10.1(SP1 を含む)から 10.2.1 へアップグレードしているときに INSTALLDIR パラメータが利用できない場合は、インストール場所を検出します。INSTALLDIR1=<インストール ディレクトリ> を使用して、Python のインストール場所を指定できます。この機能のデフォルトの場所は、最適なディスク容量を持つローカル ドライブ上の python27 です。
次に、管理ユーザがサーバ(\\machinename)上に存在するクライアント インストールの例を示します。
\\machinename\ArcGIS\setup.exe INSTALLDIR=C:\ArcGIS ESRI_LICENSE_HOST=GIS SOFTWARE_CLASS=Professional SEAT_PREFERENCE=Float DESKTOP_CONFIG=TRUE /qb/qb は、進行状況とエラー処理の基本的な UI を提供します。/qn は何も UI を提供しません。
詳細については、Microsoft のコマンド ライン オプションをご参照ください(http://msdn.microsoft.com/library/default.asp?url=/library/en-us/msi/setup/command_line_options.asp)。
ArcGIS for Desktop の完全サイレント インストール方法
コマンド ラインからこのコマンドを実行することで、コンピュータ「GIS」をライセンス マネージャとする ArcEditor として、ArcGIS for Desktop の完全インストールを実行できます。
<setup staging location>\setup.exe ADDLOCAL=ALL ESRI_LICENSE_HOST=GIS SOFTWARE_CLASS=Editor SEAT_PREFERENCE=Float DESKTOP_CONFIG=TRUE /qb追加のコマンド ライン パラメータとして、以下を使用できます。
INSTALLDIR=<インストール ディレクトリ>(デフォルトの場所である C:\Program Files\ArcGIS にインストールしない場合)10.2.2 へアップグレードしているときに INSTALLDIR パラメータが適用できない場合は、インストール場所を検出します。
以下に例を示します。
<setup staging location>\setup.exe INSTALLDIR=C:\ArcGIS ESRI_LICENSE_HOST=GIS SOFTWARE_CLASS=Editor SEAT_PREFERENCE=Float DESKTOP_CONFIG=TRUE /qb管理者サイレント インストールのインストール場所を指定する場合は、コマンド ライン プロパティを INSTALLDIR ではなく TARGETDIR にします。
ArcGIS for Desktop のカスタム サイレント インストール方法
コマンド ラインからこのコマンドを実行することで、コンピュータ「GIS」をライセンス マネージャとする同時使用ライセンスの ArcInfo として、ArcGIS for Desktop のカスタム インストールを実行できます。
<setup staging location>\setup.exe /qb ADDLOCAL=<feature1>,<feature2>,.... ESRI_LICENSE_HOST=GIS SOFTWARE_CLASS=Professional SEAT_PREFERENCE=Float DESKTOP_CONFIG=TRUE /qbインストール機能を以下のように指定します。
ADDLOCAL 機能(各機能名を指定する必要があります。たとえば、ADDLOCAL=Applications を使用してすべてのアプリケーション サブ機能をインストールすることはできません。) |
Applications |
ArcMap |
ArcCatalog |
Miscellaneous features |
Python |
Extensions |
Ext_3D_Analyst |
ArcScan |
GeoStatisticalAnalyst |
ArcMap_Publishing_Extension |
SpatialAnalyst |
Schematics |
NetworkAnalyst |
TrackingAnalyst |
スタイル |
CivicAndBusiness |
NaturalResources |
Templates |
TemplateGeneral |
TemplateIndustry |
TemplateWorld |
TemplateUSA |
- 指定した機能と一緒に、すべての依存関係と関連ファイルがインストールされます。
- 機能名の大文字と小文字は区別されます。
ArcGIS 10.2.2 for Desktop のサイレント アンインストール方法
製品をサイレントにアンインストールするには、次の Windows インストーラ コマンドを使用します。
msiexec.exe /x <{product code}> /qbたとえば、ArcGIS 10.2.2 for Desktop をサイレント アンインストールするには、次のコマンド ラインを使用します。
msiexec.exe /x {761CB033-D425-4A16-954D-EA8DEF4D053B} /qbArcGIS 製品は、製品コードを使用してサイレントにアンインストールできます。ArcGIS リリースの製品コードについては、技術情報の記事 28709 に最新情報が提供されています。