Portal for ArcGIS の基本操作

Portal for ArcGIS を起動して実行するには、次の手順に従います。

  1. システムが、Portal for ArcGIS をインストールするための最小要件を満たしていることを確認します。
  2. Portal for ArcGIS によって使用されるポートへの通信を許可するように、ファイアウォールを変更します。
  3. Portal for ArcGIS をインストールします。
  4. ポータル Web サイトを開き、初期管理者アカウントを定義してログインします。
  5. ArcGIS Web Adaptor をインストールし、ポータルで使用するためにそれを構成します。初期管理者アカウントまたは定義済みの別の管理者を使用して ArcGIS Web Adaptor を構成します。
  6. ポータルをセキュリティで保護し、必要に応じて ArcGIS Server をポータルと統合します。
  7. メンバー グループを作成し、コンテンツをポータルに追加します。

システムが最小要件を満たしていることの確認

Portal for ArcGIS をインストールする前に、使用しているコンピュータが最小システム要件を満たしていることを確認する必要があります。詳細については、「システム要件」をご参照ください。最新のシステム要件については、ArcGIS Resources Web サイトをご覧ください。

Portal for ArcGIS によって使用されるポート上の通信を許可するためのファイアウォールの変更

Portal for ArcGIS をインストールする前に、ポート 7080、7443、7005、7099、7199、および 7654 での通信を許可するように、ファイアウォールの設定を変更する必要があります。これらのポートが他のアプリケーションによって使用されている場合、そのアプリケーションが別のポートを使用するように変更する必要があります。詳細については、「Portal for ArcGIS で使用されるポート」をご参照ください。

Portal for ArcGIS のインストール

システム要件に記載されている必要なコンポーネントをインストールしたら、Portal for ArcGIS ソフトウェアのインストールを開始することができます。詳細な手順については、「Portal for ArcGIS のインストール」をご参照ください。

Portal for ArcGIS と他の ArcGIS コンポーネントとの統合方法については、「ArcGIS でのポータルの役割」をご参照ください。

ポータル Web サイトを開いてログインする

Portal for ArcGIS をインストールしたら、ポータル Web サイトにアクセスできます。通常、Web サイトの URL は、https://portal.domain.com:7443/arcgis/home のような形式になります。このとき、Web サイトに最初にログインするために、ユーザ名とパスワードを定義する必要があります。このアカウントを、初期管理者アカウントと呼びます。

初期管理者アカウントを定義したら、次のセクションで説明するように、ポータルで ArcGIS Web Adaptor を構成します。

ArcGIS Web Adaptor のインストールと使用するための構成

ArcGIS Web Adaptor は、ポータルと既存の Web サーバおよび組織のセキュリティ メカニズムとの統合を可能にする Portal for ArcGIS に必要なコンポーネントです。Web Adaptor を使用せずに、Portal for ArcGIS を組織内に配置することはできません。使用している Web サーバ(IIS または Java)に対応する ArcGIS Web Adaptor をインストールし、それをポータルで使用するために構成する必要があります。詳細については、「ArcGIS Web Adaptor について」をご参照ください。

ポータルで ArcGIS Web Adaptor を構成したら、ArcGIS Web Adaptor の URL を使用してポータル Web サイトにログインします。通常、Web サイトの URL は、https://webadaptor.domain.com/arcgis/home のような形式になります。たとえば、ArcGIS Web Adaptor をホストしているコンピュータの名前が wa で、ドメインが myorg.net で、ArcGIS Web Adaptor の名前が gis である場合、URL は https://wa.myorg.net/gis となります。

ログインしたら、組織サイトにとって重要な地理情報を表示するように、ポータル Web サイトを構成できます。一般情報、ホーム ページ、ギャラリー、マップ、およびセキュリティを構成するためのオプションが用意されています。この手順については、「Web サイトの構成」セクションのトピックをご参照ください。

ポータルをセキュリティで保護し必要に応じて ArcGIS Server をポータルと統合する

組織サイトでは、通常、LDAP を使用して Portal for ArcGIS へのアクセスをセキュリティで保護します。これを行うには、ArcGIS Web Adaptor を Java アプリケーション サーバ上に配置する必要があります。詳細については、「ポータルでの LDAP と Web 層認証の使用」をご参照ください。

必要に応じて、組織の ArcGIS Server サイトをポータルと統合することができます。これを行うと、Web マップでサービスを構成しやすくなったり、ポータルのロールによってサービスへのアクセスを制御したりできるなどの、多くのメリットが得られます。詳細については、「ArcGIS Server でのポータルの使用について」をご参照ください。

メンバー グループの作成とコンテンツの追加

ポータルをセキュリティで保護したら、メンバーが加入できるグループを作成し、メンバーが最初に操作できるコンテンツを追加する必要があります。グループの詳細については、「グループの管理」をご参照ください。コンテンツやサービスをポータルに追加する方法については、Web サイトの上部にある [ヘルプ] リンクをクリックし、[アイテムの追加] ブックまたは [ホスト サービスの公開と使用] ブックを展開してご参照ください。

5/10/2014