グローブ サービスとは

グローブ サービスは、ArcGlobe ドキュメント(*.3dd)に基づく ArcGIS Server Web サービスの一種です。これは、ArcGIS を使用して Web 上で 3D コンテンツを共有する方法の 1 つです。グローブ サービスを使用すると、ArcGlobe で作成した 3D コンテンツにアクセスできます。ArcGIS 10.1 を設定して、グローブ サービスを ArcGlobe 以外のさまざまなクライアントと直接共有できます。グローブ サービスを使用するクライアント アプリケーションには、ArcGlobe、ArcGIS Explorer DesktopArcReader、および Globe Control を使用して ArcGIS Engine から構築するカスタム アプリケーション、などがあります。

グローブ サービスでできること

ArcGIS for ServerArcGIS 3D Analyst extensionを併用して、Web を介した 3D 固有のサービスを実現できます。グローブ サービスでは、レイヤをローカルに表示するときに使用できるものと同じすべての表示オプションがサポートされています。たとえば、建物フィーチャや道路設備から成る仮想都市や高解像度標高サーフェス(LIDAR から作成された 1 メートルの DEM など)など、3D オブジェクトを共有するグローブ サービスを作成できます。

グローブ サービスでは、公開されるグローブ サービスとして、ArcGlobe でサポートされているほとんどすべてのレイヤ タイプを共有できます。公開用にサポートされていないレイヤ タイプの例を挙げます。

レイヤ プロパティやキャッシュ方法など、ArcGlobe ドキュメントを準備してグローブ サービスを適切に公開する方法に関するオーサリングのヒントについては、「グローブ サービスのオーサリングのヒント」をご参照ください。

グローブ サービスとマップ サービスの違い

グローブ サービスとマップ サービスのどちらも、さまざまなタイプのクライアント アプリケーションで GIS データを利用できるようにするものです。ただし、サービスによって元になるアプリケーションが異なります。マップ サービスは ArcMap で作成し、グローブ サービスは ArcGlobe で作成します。また、2 つのサービス タイプには、[サービス エディタ] を使用してサービスを構成する場合の異なる設定と機能があります。同様に、ウィンドウ上の利用可能なボタンのいくつかは、どちらのサービスを発行するかによって異なります。たとえば、ArcGlobe の [サービス エディタ][プレビュー] プレビュー または [インポート] インポート ボタンはありません。

また、どちらのサービスにもキャッシュの概念はありますが、グローブ キャッシュは、マップ キャッシュとは異なるファイル形式で保存され、保存されるフォルダ階層も異なります。以下で詳しく説明します。

グローブ サービス キャッシュ

グローブ キャッシュは、レンダリング済みイメージ タイルをディスク上に格納します。グローブ サービス クライアント(ArcGIS Explorer Desktop や ArcGlobe など)を使ってサービスを表示する際、サーバはレンダリングする代わりにキャッシュからタイルを取得するだけで済みます。初期キャッシュのサイズは自由に決定できますが(部分的または全体)、サービスのパフォーマンスを最適化するために、少なくとも部分データ キャッシュを作成することを検討する必要があります。

作成するキャッシュの範囲は、キャッシュの作成および格納に利用できるリソースによって異なります。たとえば、標高としてのラスタ データをグローブ サービスの一部として使用するためには、常にその完全データ キャッシュが必要です。グローブ サービス キャッシュの詳細については、「グローブ キャッシュの仕組み」、「グローブ キャッシュ プロパティ」、「グローブ キャッシュの更新」をご参照ください。グローブ キャッシュの構築と配置の際に役立ちます。

グローブ サービスの作成を開始する方法

グローブ サービスはすべて、レイヤを作成する ArcGlobe 内で開始します。オーサリングが完了し、公開の準備が整ったら、[ファイル] [共有] [サービス] の順にクリックします。[サービスとして共有] ウィンドウの項目は、ArcGIS for Server への公開に向けてグローブ ドキュメントを調整および構成する際に役立ちます。すべての手順については、「グローブ サービスの公開」をご参照ください。

関連トピック

5/20/2014